2026春アニメを見た感想

この記事は、2026年春アニメ(4月~6月)を見た感想をランク付けしてまとめたものです。

今期、蓋を開けて見ると面白いラブコメ?(単に青春ものかも)が多かったのが偉いですね。 最近のラブコメは主人公が魅力的なケースが多く、やはり主人公は無味無臭黒髪やれやれ系ではだめであることがようやく世間に浸透したっぽい。

ランク付けはざっくりC~SSSです。 各ランクの大体の指標は次のような感じです。

C:順当につまらない。アニメ化した理由が不明。ただのクソ。

B:普通ぐらい。面白くないわけではない。つまらなくもないけど、B級の域を出ない。どちらかと言えばクソアニメかも。

A:順当に面白い。良作。

S:めっちゃ面白い。覇権枠。

SSS:きらりと光るクソ。

注意点として、ネタバレがあるし、僕個人の感想だし、好みをすごい反映しているし、あまり文章を練っていないし、普通にディスっています。

感想

C

インゴクダンチ(C)

これ、Cランクにするのかなり悔しいんだけど、別にアニメは面白くなかったと思う。 原作のトンチキさやスピード感を頑張ってアニメに落とし込もうとしてはいたが、やはり媒体が違うって難しい。

優木かながTwitterで「家族を人質に取られているわけではないです」みたいなこと言ってて、それが一番面白かった。

灰原くんの強くて青春ニューゲーム(C)

これ本当につまらなかった。令和のこの時代に、こんなに古臭くひねりのない青春ものが出てくるのびっくりする。 しかも王道ゆえに面白いということもなく、既視感の塊でつまらないとかいうかなり厳しい作品だった。

最後の3話ぐらいで知らんキャラが3人出てきて、急に主人公とバンド組み始めて驚愕した。

それまで別に音楽に傾倒している描写もなかった主人公が「音楽で世界変えるんだろ!?」とか言い出すので、久々に爆笑してしまった。何のアニメをしていらっしゃる方なの?

まだ『千歳くんはラムネ瓶の中』の方が作品として面白く作ってやろうという気持ちを感じる。

魔物喰らいの冒険者~俺だけ魔物を喰らって強くなる~(C+)

別に面白くはなかったけど、不思議と見れる作品だった。 主人公が一生魔物を食べて強くなる作品で、ダンジョン飯とありふれを足して2で割ったような作品。

特色として挙げられるとしたら、最近流行のガチ紙芝居アニメーションということ。おおよそポーションである。

予算ないなら無理にアニメ化しなくてもいいのに……

B

姫騎士は蛮族(バルバロイ)の嫁(B)

ポンコツ姫騎士の主人公が、蛮族(イケメン・年下)に言い寄られる話。 こうして改めて書くと実は女性向けだったのかもしれない。

ベースは基本的にラブコメではありつつ、ファンタジーとしての世界観はかなり丁寧に作ってあって良かったと思う。

ただ、アニメの尺では主人公の出身国にまつわるもろもろを解決するところまでいかなかったので、あんまり話進まなかったなという印象。

最初、主人公が鈴代紗弓だと思ってなくてクレジット見てびっくりした。

カナン様はあくまでチョロい(B)

ドストレートなラブコメ。ToLoveるとかあの手の作品の系列。

主人公もヒロインもサブキャラも登場人物全員アホで、コメディ部分がちゃんと面白かったのが良いと思う。

こういう深く考えずに見られるラブコメはなんぼあってもいいですからね。

マリッジトキシン(B+)

ジャンプ出身ラブコメ。

全体的にヒロインのキャラデザが良かった。やっぱり漫画原作の作品は映えるキャラクターデザインが多い。偉い。

キャラデザは良いんだけど設定とストーリーラインがちょっとう~んという感じだった。 暗殺稼業設定なので結構仄暗い話も出てくるはずなんだけど、全体的に設定がギャグに寄りすぎていたり、人が全然死なないなどもあり一見シリアスなシーンでも茶番を見せられているようにしか見えない。

ギャグ・シリアス・恋愛それぞれへの没入が欲しいんだけど、シリアスへの没入が一切ないせいで、その前後のギャグと恋愛部分も若干入り込みづらい。

ちなみに、城崎(CV:若山詩音)がひたすらに可愛い。何でこいつ男なんだ。もうこいつで良くないか?

A

あかね噺(A)

女子高生が落語をやる話。面白かったと思う。

ただ、全体的に話の起伏が弱めだった気がするな。強烈な挫折や主人公の圧倒的成長みたいなものがあんまり描写されず、今後のためのキャラクター紹介をやっているような印象だった。ここから多分面白くなっていくんだろうけど、アニメ時点だとそこまでかな。

あと、アニメの落語と言えば昭和元禄落語心中を思い出してしまい、あれに比べると流石に声優の落語の演技は微妙だった。山寺宏一や石田彰と比較するのも酷な話ではあるけど。

クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった(A)

最近のこの手の作品、きっぱりとヒロインが決まっているのが良いですね。

クラスで2番目みたいな謎のレッテル付け、どうせすぐうやむやになるんだろうなと思っていたが、割とそのあたりの設定にもちゃんと作中で触れていて偉かったと思う。

主人公の家庭環境が微妙で、そのトラウマがあるからヒロインと向き合えないみたいな話とかも割とキャラクターの背景をちゃんと作りこんでいて良かった。

ただ、要所要所で「そうはならんやろ」という展開が差し込まれているのだけご愛嬌かもしれない。

お隣の天使様と同じで、2期はもう見なくていい。1期の間にくっついてしまったので、ここからさきは一生イチャコラするだけである。

ポンコツ風紀委員とスカート丈が不適切なJKの話(A)

またも恋愛もの。堅物風紀委員とギャル(というほどでもない今どきのJK)の王道カップリングではあるが、ちゃんと王道を描き切っていて良い。

堅物風紀委員の方が成績が悪くて、JKの方が頭が良いとかも設定にちょっとひねりを入れていて良かったと思う。

告白を一瞬無かったことにするみたいなシーンがあり、「ま~流石にまだくっつかないか」と思っていたら「やっぱり付き合おう」ってなってびっくりした。これが令和のアニメーションや。見てるか旧世代のラブコメども。

最近の恋愛もの、マジでシュっと主人公とヒロインがくっつく。すごい。

S

Dr.STONE SCIENCE FUTURE 第3クール(S)

遂に完結した。Dr.STONE、最後の最後で現代科学を飛び越えていく話になるの本当によくできている。

よわよわ先生(S)

オレ悔しいよ、この作品にSつけなきゃいけないの。

不徳のギルド枠。肌色成分多めだが、ストーリーやキャラが魅力的で面白いタイプの作品だった。

ヒロインたちがかなり良い。主人公も良い。

オタクに優しいギャルはいない!?(S)

オタクに優しいギャルはいます!!!!!

オタクに優しいギャルが2人出てくる話。恋愛ものとして本当によくできていた。 いや~情景描写、関係性の移り変わりなど含めて本当によい作品だった。ナイス青春。

友人以上恋人未満みたいな関係でヒロイン同士が微妙に牽制しあいつつも、色々な思い出を積み重ねていき、その中で少しずつ関係性や矢印の大きさが変わっていく。

主人公の言動が毎回スパダリなあたりとかは、かなり着せ恋のごじょーくんに近い。

LIAR GAME(S)

原作がちゃんとしているのもあって面白かった。

僕はドラマ版しか知らなかったので、秋山がいいやつっぽい感じだったり、福永がオカマキャラだったりして驚いた。 これに比べると松田翔太がやっていた秋山、流石に胡散臭すぎておもろい。

「ナオちゃんってホントバカだよねぇ!」、アニメだとないっぽい。悲しい。

Re:ゼロから始める異世界生活 4th season(S)

リゼロ、やはりスバル君がとんでもない理不尽にぶち込まれて何も分からず混乱している状況が一番面白い。

水上都市編はあまり推理パートみたいなものがなく、基本的には最強手札のラインハルトが強欲をぶっ飛ばすだけの少年漫画だったが、今期はマジでずっと意味分からん展開が続いていて本当に良い。

砂漠を走っていたら謎の狙撃で壊滅させられ、流砂に飲み込まれたら瘴気で発狂し、塔に何とかたどり着いたと思ったら初代剣聖にボコられて、気付いたら記憶喪失で仲間を自分の手で殺した疑惑がある。

書けば書くほど詰んでるが、アニメの最終話で記憶喪失スバル君が覚醒したから多分ここから何とかなる。

黄泉のツガイ(S)

流石に面白い。

荒川弘、マジでずっと面白い作品作っててすごいんだけど、それ以上に感性が若者なのがすごいと思った。 ブラコンの妹とかツガイの細かい設定とか結構現代っぽい造形をしていて、ちゃんと令和の作品になっているのがすごい。

話のテンポ・起伏も抜群に良くて、流石と言わざるを得ない。2クール目も楽しみです。

とんがり帽子のアトリエ(S)

流石に覇権かもしれん今期。

少女たちが一生可愛いアニメ。

キーフリー先生、ニコニコのコメントでずっとロリコン呼ばわりされてて可哀想だった。 でもオレもキーフリー先生はロリコンだと思う、流石に。

未熟さゆえの苦悩、そこからの成長。友情。強大なで未知の敵との遭遇。絶望。 物語に必要なエッセンスが数多く散りばめられていて、世界の広がりと、展開のワクワクさで言うと今期断トツだった。

「魔法は魔法使いでなくとも陣を書けば誰にでも発動できる」という設定が判明した瞬間に「ワイだったらメモ帳に完成直前の魔方陣大量にストックしといて、インスタントに作れるようにするな」とか考えてたら、次の話でまさにそれが出てきてニチャった。

SSS

また殺されてしまったのですね、探偵様(SSS)

なぜラノベ原作の探偵ものは推理をしないのか(主語デカ)

もうどう考えてもたんもし(『探偵はもう死んでいる』)と同じタイプの作品の香りがプンプンしていたんですが、蓋を開けたら案の定だった。 そうそうこういうのでいいんだよ。よくはねぇ。

探偵主人公なんだけど、基本的には「犯人が主人公を殺しに来ることで尻尾を掴む(主人公は不死身なので一回殺されてもOK)」「犯人が突然自供し始める」のどちらかによって犯人が特定される。推理しろ。

そのため推理ものの醍醐味ともいえる「あー!!あれはこういうことだったのか!!」が全くない。

また、主人公が不死身だったり、他の人間も謎の超能力を持っていたり、めちゃくちゃな設定の敵がいるせいで何が起きても仕方ない状態になっており、推理もクソもない。 「この建物の間を飛び移るのは流石に難しい」みたいな話をしていたけど、「いや、この世界の人間結構出来る人いますよね?」ってなった。

女神「異世界転生何になりたいですか」 俺「勇者の肋骨で」(SSS)

久々に来たな、神クソアニメ。いや、(女)神クソアニメか?

毎話オムニバス形式で主人公が謎のオブジェクト(勇者の肋骨、魔王城の扉のドアノック、巻物の紐、決めポーズで発生する爆発と煙など)に転生しては、その世界をめちゃくちゃにしては再度転生待機所である女神の場所に戻ってくるというこれまで見たことのない作風。

アニメのキャプチャか?これが。

しかも毎話毎話制作してるプロデューサー?が違っており、画風も作風何もかも違う。というかそもそもアニメじゃなくて人形劇とか実写まであるし、本当にめちゃくちゃである。金かかってんな。

主人公は端的に言って日本語が分かるだけで話の通じない異常者で、女神が好きであるということしか分からない。

各話普通に面白かったし、最終回でそれまでの展開と設定の異常性について伏線回収されたのも含めてめちゃくちゃ良かった。何でだよ。

まとめ

今期、幅広い作品群があって豊作でしたね。 特に勇者の肋骨は稀にある本物の神クソアニメで、毎週楽しみにしていました。マジでオススメなので見て欲しい。

採用活動って“全部”なんだよね - TSKaigi2026でスポンサーしました

この記事は何

こんにちは、HERPでエンジニアマネージャーをしているどやです。

順調に仕事が増えていて、最近は会社のエンジニア採用の責任者になりました。つまりエンジニアが採用できなかったら腹を切る立場です。

もし少しでも転職を検討しているエンジニアの方がいたらぜひお声がけください。あなたの一声で救われる命があります。

さて、表題にもある通り、今回 HERP は TSKaigi2026 においてブロンズスポンサーとしてスポンサーをしました。 本当はブースありの上位プランで申し込んでいたのですが、大人気カンファレンスのため抽選になり、くじ引きに負けました。悲しい。

TSKaigiに限らず、最近HERPは技術広報の文脈でイベントのスポンサーや登壇、ブログ活動などの発信を増やしています。

僕個人の話をすると、これまで自チームのエンジニアとしてスカウトを送ったり選考業務をすることはあり、それこそが採用活動であると思っていました。 しかしいざ自分で全社採用の責任者をやってみると、「採用活動」の中には無限に営みがあることを実感しており、自分なりに整理しておきます。

スコープとしては主にスタートアップ・ベンチャーにおけるエンジニア採用を想定していますが、他の職種やフェーズでも一定適応し得る話があるとは思います。

本編

なぜ我々は採用をするのか?

すげー端的に言うと「会社がやりたいことをするため」というのが第一回答になると思います。

会社である以上何らかの事業を運営しており、その事業は無からは生み出されません。 AIだなんだと出てきている現代社会においても、事業を生み出すのは「人」ないしはその集合である「組織」です。*1

組織を構成するためには人をどこかから生み出す必要があるため、我々は採用をする必要があります。

何を当たり前なと思われる方もいるかもしれませんね。 ただ、日頃目先の採用目標などに追われているとこの観点が失われてしまうこともあるので、改めて立ち止まって何のために採用をしているのか考えることは意外と大事。

ちなみに極論技術が超発展して倫理観が終わった世界で、個人が自由にクローンを生み出せるようになれば別に採用活動しなくてもいいかも。 これに近しい話としてAIの話があると思っていて、どうなるんですかねこれから。

閑話休題。

さて、会社一般に当てはまる前述の動機に加え、やや特殊な(?)事情として、僕のいるHERPはHRドメインの会社でもあります。 会社のミッションは「採用を変え、日本を強く」、ビジョンは「すべての採用における意思決定を、その次の挑戦を生み出すものに。」であり、日々より良い採用を生み出そうと事業を運営しています。

僕は、まず初めに自社がそのビジョンに近づくための採用活動を実行し、お手本になるべきであると信じています。*2

そのため、AIがどれだけ出てきてもHERPは採用を辞めることはないとは思っています。

まあ弊社特有の話はさておくとして、組織を作る手段の1つとして採用をしており、それは事業を運営するためであるという前提は忘れずにいたいですね。

採用活動は“全部”である

僕はかつて1年ぐらいチームでエンジニア採用をしていたんですが、そのときに「採用活動」と言われても以下のようなイメージでいました。

「求人票書いてHRの人に投げて、スカウトとか送って、あとは選考して採用すれば終わり」

この理解でもあながち嘘ではないんですが、最近改めて全社のエンジニア採用をするにあたって、この解像度だと採用上手くいかないなという感覚を得るにいたりました。 上記の1フレーズに含まれる要素だけでもそれぞれに解像度があり、かつここにはない前後の話も大量にあります。

僕が考えている「採用活動」の全貌をざっと書き出してみたんですが、それだけでも以下のように無限のトピックがあります。

  • 組織設計・組織計画
  • 採用広報
    • 認知獲得
    • 技術戦略の策定
    • 登壇やブログ執筆に関する社内のカルチャー醸成
    • リファラルの仕込み
  • 選考プロセス
    • 現場巻き込み・歩留改善
    • 採用オペレーション
    • 採用基準の統一
  • 内定・内定承諾
    • 社内の人事制度整備・グレードごとの給与レンジの調整
    • アトラクト
  • 入社後
    • オンボーディング

網羅的かどうかは保証できていないので、抜け漏れあるかもしれないんですが、それにしたってとんでもない量がありますね。

採用活動って、大前提として「事業を作るための組織を作る営み」の一部分なので、事業計画や会社のミッション等から落としてきた「どういった組織にしたいか?」の組織設計の話が必要不可欠です。

このあたりはあんまり正解があるようなものではなく、一定信念に依存する(旗を立てる必要がある)ものもありますね。

hilinker.hatenablog.com

たとえば、弊社でいえばエンジニアが取り組むべき技術課題を整理しており、これらを解決していくために組織としてどんなケイパビリティが必要か?といった観点も組織設計に含まれています。

taketo957.hatenablog.com

そして組織の設計はスナップショットではダメです。組織の採用や既存メンバーの育成は一定のリードタイムがかかるので、「計画」の形で時系列のフレームを取り込む必要があります。

採用したいペルソナや計画ができたら、それを達成するための無限のアクションをやっていきます。 マジで採用ってアクション量なので「こんなもんかな?」って思っている10倍ぐらいアクションした方がいいです。

内訳としては、認知を獲得するための採用広報などの営みもありますし、内定承諾を勝ち取るために給与などの人事制度の調整も必要かもしれません。 アクションの詳細を書き始めると無限に書くことがあるので省きます。ただ、何はともあれ自分たちが定数だと思い込んでいる「アプローチしなければいけない領域」は結構あります。

加えて、僕は採用活動は「採用して終わり」ではなく、入社したあとの立ち上がり、活躍、そして退職して次の会社へと旅立つまで含めて採用活動だと考えています。

このあたり、採用目標をHRで追いかけていたりすると「採用したらOK!」みたいになってしまいがちではないでしょうか。 ここも最初に触れた通り、「何のために採用をするのか?」という大前段に立ち返ると自ずと考慮の中に入ってくる話ではあります。

揺り籠から墓場までよろしく、採用活動というのは極めて長いタイムスパンで続く大変な営みなんですね。

TSKaigi2026 にスポンサーしました

かなり唐突な章立てなんですがまあ少し待って欲しい。

HERPはこれまで技術的カンファレンスに積極的なスポンサーはあまりしていませんでした。 全くしていなかったわけではないんですが、都度ちょこっとスポンサーするという形で、社のメンバーを会社の金で送り込んだりはあまりしていませんでした。

ただ、直近エンジニア採用をするにあたって大前段の認知獲得が大きな課題の1つであるという仮説を置き、最近は色々なイベントのスポンサーをしています。

TSKaigi2026もその1つです。

HERPは昔からTypeScriptを主な技術スタックとして利用しています。 ところがHaskell の会社としての認知が強く、(良し悪しはあるが) 技術的に個性が強い会社だと思われがちではありました。

実際Haskellなどの関数型言語や思想が好きなメンバーは多いものの、HERPのメインプロダクト群はほぼほぼ TypeScript で書かれており、Haskellはごく一部でしか使われていません。

Haskellを期待して入っても「あんまりHaskellなくない?」ってなるし、「Haskell書けないと入れないんかな」みたいに思って敬遠する人もいたら、全体的に不幸です。

HERPとしては直近技術スタックの標準化も進めており、このあたりはエンジニアリング組織の責任者である taketoもブログを書いています。

taketo957.hatenablog.com

そういった採用市場における認知を一定再獲得するためにも、今回は TSKaigi に改めてスポンサーをし、かつ社内のメンバーも会社でチケット代を出して行ってきてもらいました。

弊社の新卒が2名登壇もしてくれており、当日 TSKaigi に行ったメンバーも色々な学びを持ち帰ってきたり、ネットワーキングをしてきてくれています。

2026.tskaigi.org

2026.tskaigi.org

イベントのスポンサーは、採用広報文脈での「認知獲得」「カルチャー醸成」や、育成文脈での「参加メンバーの成長支援」などを意図しています。

正直なところ、イベントのスポンサー単体のROIを計算すること自体はほぼほぼ不可能だとは思っています。

そのため、最初は僕自身 TSKaigi のスポンサーをすべきかどうか悩んでいました。 スポンサー金って上の方のプランだと結構高くて、本当にこれだけの金をかけてコスパに見合うのか確信するのが難しいんですよね。

ただ、実際現地に行ったメンバーが色々持ち帰ってくれていて、それが次のイベント開催や繋がり、会社のイベント参加へのカルチャー醸成などにつながっていくと思っているのでスポンサーをしてよかったと感じています。

今はスポンサー代金に見合う価値がある行いであると断言できるので、今後もやり続けます。

まとめ

TSKaigi のスポンサーは、採用活動(全部)における一部ではあるものの、重要な契機の1つだったなと思っています。

「採用活動とは“全部”である」「採用成果は無限のアクション量」、この2つを胸に今後も採用活動を頑張っていこうと思います。

何てったって、採用をミッションに掲げている会社が採用活動下手くそだったらカッコ悪いですからね。

宣伝

ということで、色々とイベント登壇の機会なんかもあるHERPは今後AIが来ようと採用を続けます。 ぜひ、AI時代の採用について話しましょう。

herp.careers

*1:少なくとも今はまだ。

*2:HERPの採用もお手本となるにはまだまだで、ここからより良くしていく伸び代がたくさんある。

旗を立てる

この記事は何?

こんにちは、株式会社HERPでエンジニアマネージャーをしているどやです。今日はアニメ感想家ではなくマネージャー人格の記事です。

前回、なんか仕事増えて大変だようみたいな記事を書きました。

hilinker.hatenablog.com

それに関連して、仕事について考えていることがめちゃくちゃ増えています。考えているだけだともったいないので、せっかくならブログ記事という形でアウトプットします。この記事はそれです。

「旗を立てる」、いわゆるリーダーとして方向性を示す営みについて最近考えていることがあり、この記事ではそれについての自分なりの考えを記載します。 あくまで僕の解釈なので、正しいとも限りませんし、状況や人によって変わるものであるとは思います。

もし似たようなことで悩んでいる人がいれば、思考を前に進める一助になれば幸いです。

旗を立てる

人を引っ張って行く(リーダーシップの発揮)のためには旗を立てる必要がある、というのは有名なたとえ話です。

ここで言う旗を立てるという言葉の意味は以下のような要素を含有していることが多そう。

  • チームとして目指すべき目標・方向性を決める。
  • チーム全員にその目標を信じてもらう。
  • チーム全員が全霊を以って目標を目指せる状態を作る。

3つ目の話はやや抽象的ではありますが、具体の手法で言えば目標への達成度合いを可視化するみたいな話もあれば、チームの心理的安全性を作るなんて話もあるかもしれません。*1

何はともあれ、目標を定め、チームメンバーがそれを信じ、実際のアクションに繋がっている状態を作るという実行まで込みで「旗を立てる」という行為です。 目標を立てるだけ立てて誰もそれを信じていなかったり、遂行されていなかったら意味がありませんからね。

ここまでは「まあそうだよね」という話なんですが、最近はこの「旗を立てる」にも実はタイムスパンによって意味合いが微妙に変わってくるなと思っています。時間軸によって旗を立てる行為が何に相当するか、自分なりの解釈を記述します。

短期(~1ヵ月か四半期ぐらい)

短期的なスパンにおいて「旗を立てる」とは、具体的にはマイルストーンやスケジュールを敷くという行為にほぼ一致すると考えています。

この時間軸では、旗(ゴール)は非常に解像度が高く、よほどのことがない限り大きな変更があることはありません。また「なぜこの旗を目指すのか」という根拠も、目の前の課題や進捗から論理的に説明しやすいため、メンバーにも納得感を持ってもらいやすく、具体の遂行のためのアクションにもつなげやすい。

もちろん、短期の計画は上段のロードマップや基本方針、事業計画などから降りて来て検討すべきではあるんですがそれらは言うても所与のもので、消費するコンテキストサイズもそこまで大きくないと思っています。

リーダーシップの入門編とも呼べる旗立て業かも。

中期(半年〜1年ぐらい)

中期的なスパンになると、旗の性質が計画から「ロードマップ」や「基本方針」へと変化します。

「細かなタスクまでは見えていないけれど、この半年〜1年で山をここまで登ろう」という、いわゆる「登り方」を示すイメージです。 不確実性は増しますが、それでもまだ「今の課題の延長線」にあることが多く、ボトムアップな課題意識から旗を形作っていくことが可能な範囲かなと思います。

個人的な体感としても、ここまでは現状を全部コンテキストにぶちこんで判断すると何らかのアウトプットはひねり出せるレベルかなと考えています。

まあ、スタートアップとかいうのは時間の流れ速すぎて1年ぐらいの計画立てるのが既に激ムズではありますが。

長期(1.5年〜数年ぐらい)

さて、問題はここからです。1.5年を超えるような長期のスパンで旗を立てる行為は、もはや計画の提示ではなく「信念の宣言」に近いものになるんではないかなと感じています。

これぐらいの長さになってくると、ボトムアップで積み上げていくのがキツい領域で真にトップダウンなアプローチというか、トップダウンのトップを自分で決めるアプローチが必要になってきます。

現在地から、もはや旗は肉眼で見えません。霧の向こう側を指差して「多分だけどさぁ、ここから30kmくらい歩いた先に旗があるから、みんなで歩こう!」と言い切るある種の「狂気」が必要なんではないかと思っています。狂気と呼ぶとおっかない言葉遣いではありますが、ある種周囲には理解しきれない自己確信のようなものかもしれません。

もちろん、ただ叫ぶだけでは誰もついて来ません。「何やこの頭のおかしいおっさん」ってなるだけなので、この見えない旗を信じてもらうためには以下のような要素が求められると考えています。

  • コンテキストの収集力: 今見えていない範囲の市場や技術の断片を拾い集めるアンテナと意識。
  • 信頼獲得能力: 「この人が言うなら、先にあるのかもしれない」と思わせる積み重ね。
  • 短・中期の見通し精度: 短期の精度低い人間の長期の精度が高いわけないので。

そして最後に何と言っても「胆力 = ある種の狂気」が必要。

もしかしたら、上の3つの能力はぶっちゃけ胆力が無い人間が根拠が無いと旗を立てられないからそう感じているだけで、最終無限の「胆力」さえあればOKという説もある。

いやまあ単なる狂人は多分人が付いてきてくれないんですけど、一方で狂気がない人間は薄弱な根拠で人を30kmも歩かせられない。

このあたり、世界への解像度が極めて高い人間だと本人としては一定の確信があるという話もあるかなとは思います。ただ、その視座で見出された根拠は、同じ視座の人間でないと根拠の妥当性を検証できないので、いずれにせよ薄弱ではありそう。*2

まとめ

この話、いわゆるボトムアップからトップダウンへの思考の変換みたいな捉え方もできるかもしれませんが、僕の認知はちょっと違います。

どちらかというと最後の「長期」の話はトップがあんま決まってないっすという話だと思っている。トップダウンのトップをお前が決めろという話に片足を突っ込んでいて、じゃあそのための導となるものは何かというとそれは会社のミッションとか、世界の今の姿とか、自分の中の根源的なモチベーションとかそういったものになっていくのかな〜と思う。

僕は結構ロジックボトムアップ型人間なので、近年ここの思考フレームの獲得に苦労しています。

急に僕が発狂して「30km先まで歩こうぜ!」って言い出したら「何言ってだこいつ」って思っても話ぐらいは聞いてあげてください。

*1:『急成長を導くマネージャーの型〜地位・権力が通用しない時代のイーブンなマネジメント〜』における「推進システム」の話が近しい。

*2:たとえば真に「幽霊」が見えている人間がいても、他の人には見えないのでそれを信じることはできない。

2026冬アニメ を見た感想

この記事は、2026年冬アニメ(1月~3月)を見た感想をランク付けしてまとめたものです。

今期はめちゃくちゃ豊作でしたね~本当に面白いアニメ多くて「秋アニメは何だったんだよ」になっていました。

不作と豊作が交互に来るの、交互浴みたいで整いますね。豊作ばかりだと身体が肥え太ってしまうので、緩急があった方が身体にもいいはず。

ランク付けはざっくりC~SSSです。 各ランクの大体の指標は次のような感じです。

C:順当につまらない。アニメ化した理由が不明。ただのクソ。

B:普通ぐらい。面白くないわけではない。つまらなくもないけど、B級の域を出ない。どちらかと言えばクソアニメかも。

A:順当に面白い。良作。

S:めっちゃ面白い。覇権枠。

SSS:きらりと光るクソ。

注意点として、ネタバレがあるし、僕個人の感想だし、好みをすごい反映しているし、あまり文章を練っていないし、普通にディスっています。

感想

C

勇者パーティを追い出された器用貧乏(C)

なんだったんだこの作品……

器用貧乏というか器用富豪だった主人公が、なんかパーティを追放されてから新しい仲間や教え子に慕われつつ無双する話。 話は特に真新しさがなく、キャラの魅力も薄い。キャラデザだけはいいが、誰1人名前を憶えられなかった。

なんか1人これみよがしに闇が深そうな元気っ娘がいたんだけど、主人公が「闇が深そうだ」「闇が深いな」って連呼しててめっちゃ笑ってしまった。そんな言わなくても見れば分かるわ。

貴族転生 ~恵まれた生まれから最強の力を得る~(C)

現代のなろうはここまで来たのか。

大体この手のなろうのタイトルって、「貴族転生~恵まれない辺境伯領だった俺が、最強の力でやり直す~」みたいなマイナスの状態からプラスに持って行く作りにすると思うんだけど、何とこの作品はプラスからさらなるプラスに持って行く話をしている。あくなき向上心がありますね。

本編はなんか主人公が一生「貴族の世界はこうだからうんたらかんたら」みたいな解説をして政治的な謎の根回しをし、偉い人(か取り巻き)が「そこに気付くとは流石ノア(様)だな(ですね)」って言い続けるだけのシーンが続く。これ本当にすごくて、なんか1話中に主人公褒めるセリフが3,4回あった回あったんだよな。

B

幼馴染とはラブコメにならない(B-)

ラブコメ枠ではあるが、明らかに真夜中ハートチューンに負けていた。 ヒロインのキャラクターは悪くないが、主人公が絶望的に魅力的でないのがキツい。

展開も「そうはならんやろ」というラブコメのお約束をずっとやり続けているが、それをギャグ的に書いているのか真顔で書いているのか判別がつかない。

ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~(B+)

割と好き。

このタイトルは結構嘘で、何がヘルモードなのかはあんまり分からなかったが、一方で全然無双もしおらず、むしろ苦戦しているシーンが多い。謎。

好きなポイントとして、登場キャラクターに人間味があるのと、全体の話に一貫性があることが挙げられる。 全編通じて主人公が「レベルを上げる -> 召喚できるモンスターが増える -> 強い敵を倒す(苦戦する)」を繰り返していて、この手の作品にしては珍しく非常に一貫性がある。

頼む、大抵の作品は一貫性を持っていてくれ。

展開のスピード感もちょうど良い。幼少期もかなり丁寧に描写するし、少年期も色々な人との出会いや離別・成長をそれなりにちゃんと描いている。かなり偉い作品だったと思う。

人外教室の人間嫌い教師(B+)

にじさんじのライバーが原作を書いているということで、作品名自体は元々知っていた。 蓋を開けてみると、一昔前のラノベ作品という感じで割と良かった。

登場人物たちを「卒業」という形で入れ替えているのが独自性があって良かったと思う。 人間になるために人外(妖怪、動物の類)が学校の卒業を目指すというコンセプトを大事にしていて、ちゃんとキャラを卒業させる展開を入れるのは一貫性がある。

さっきからずっと一貫性の話をしているが、僕は作品の一貫性を大事にしていて、テーマとかぶれぶれな作品の評価がめちゃくちゃ低い、実は。

なんか生徒たちの声優が沼倉愛美とか福圓美里だったりして微妙にベテランだったのが謎だった。

A

ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-(第2期)(A)

ヴィジランテの2期。キャプテンセレブリティを中心にしたお話の展開で、コーイチよりもどちらかというとこっちの方が主人公だったのではないか?

地味に本編であまり描写されていなかったであろうイレイザーヘッドの過去話なども入っており、スピンオフ作品としてよくできている。

主人公があんまり活躍の場面がなかったので、めっちゃカタルシスある感じではなかったのが惜しい。

姫様“拷問”の時間です 第2期(A)

本当にずっと拷問(?)をしていてすごい。

正反対な君と僕(A+)

この手の群像劇ラブコメはなんぼあってもいいですからね。ホリミヤとか徒然チルドレンとか、この手の学園を舞台にした複数カップルできるタイプの作品はいつ見ても良い。

この手の群像劇ラブコメ、だいたいの作品がキャラクターの心理描写などが丁寧に描かれているんだけど、本作もちゃんと描写されていて良かったと思う。

ただ、昔は登場人物たちの色恋の進展をどぎまぎしながら見ていたのだが、最近はもう感性がおっさんになってしまい親が子供を見守るような目で見るようになってしまった。

それはそれとして平と東はいつくっつくんですか?

S

29歳独身中堅冒険者の日常(S-)

これちょっとSに入れるか迷ったんだけど、僕は明らかに面白かったと思う。どちらかというとタイトルで損をしているタイプの作品。

村の付き人として冒険者をしている主人公のおっさんが、小さい女の子(リルイ)を拾って一緒に冒険したり、生活したりする話。

タイトルと最初の設定から結構浅い作品だと思って見始めたんだけど、蓋を開けたら普通に親子ものだった。 最初はリルイを邪険に扱っていた主人公が何だかんだと面倒を見ていくうちに父性に目覚めていき、リルイを守ろうと動くようになっていく。

リルイの体質のせいで村が魔物に襲われていてもリルイに何でもないと嘘をついて一人で何とかしようとしたり、片腕を失ってもリルイを守ろうとしたりしており、マジで親子の話だった。

この作品のマジで偉い話として、最後の最後まで主人公がリルイを保護対象として見ていて、一切異性として意識していなかったのが良かったと思う。そこが面白さの根幹になっているといっても過言ではない。

おい、聞いているのかお前のことだぞ、うさぎドロップ。

勇者のクズ(S)

端的なタイトルだけど、主人公そんなにクズでもなかった。

設定とキャラクター造形が良い作品で、特に世界観は新しさを感じた。 現代日本風の世界で、勇者と呼ばれる人々と、魔王と呼ばれる人々が異能バトルをする作品。

勇者や魔王がE3と呼ばれる薬物で自己強化をして戦う近未来的な世界観であったり、全員剣を使っている理由が「E3による回復能力増加によって銃創や打撃などの小さい外傷はすぐに治癒してしまうため、大きな裂傷や部位切断が有効的だから」みたいなそれっぽい説明があるのかなり好き。

勇者刑の作者が原作をやっているらしいんだけど、世界観とか設定を作るのが抜群に上手いなと感じた。

綺麗にしてもらえますか。(S)

何故かわからないが面白かった。金目さんのキャラクターが抜群に良かったからか?

クリーニング屋の主人公が、街の人々との交流を通じて色々な日常に巻き込まれて行く話で、どこかP.A.Worksの作品のような空気感がある。 微妙な恋愛要素や、ちょっとしたミステリー要素(主人公の記憶喪失)などがあるのもマジでP.A.Works。

思い返してみると、普通に金目さんがめちゃくちゃ可愛かったので評価が高いというだけかもしれん。

葬送のフリーレン 第2期(S)

もはやコメントすることない。3期待ってます。

呪術廻戦 死滅回游 前編(S)

いや〜良かったです。今期、見せ場がおそらく4つあって、「真希の禪院家襲撃」「伏黒vsレジィ」「虎杖vs日車」「仙台結界編」。

真希の禪院家襲撃は演出や脚本がかなりクセがあって微妙だな〜と思っていたが、そのあとの3つの山場はマジで面白かった。

戦闘描写も分かりやすいし、テンポも良い。劇伴も良いし、最後の乙骨と石流の一騎打ちでOP楽曲流れ始めたときは「うお〜〜〜〜〜〜!!」ってなった。時代は冷笑ではなく熱血。 お前も今すぐ「領ォ域展開!!!」って叫べ。

日車の杉田の演技がマジで良すぎて、久々に声優の演技で泣きそうになった。あのシーンだけ全人類に見てほしい。

Fate/strange Fake(S)

成田良悟とFate世界の相性が良すぎる。

やっていることはかなりお祭り騒ぎで、12話かけてずっと新しい登場人物が出続けている。ちょっと減らした方がいいですよ。

AとBが戦う -> Cが介入する -> Dが現れてうやむやになる -> Eがなんか解説する

一生これを繰り返している。

メダリスト 第2期(S)

面白い!面白い!

失礼、アニメオタクの煉獄さんになってしまいました。

メダリスト原作何度も読み返すぐらいには好きなんだけど、アニメもマジで面白い。原作特有のスケーティングの演出を上手く映像に落とし込んでいて、やはり良い。

岡崎いるか、山村響なのめっちゃいいと思います(めっちゃいいと思います)。

【推しの子】第3期(S)

良かったと思う。原作と同じ流れは辿りつつ、有馬かなのヘイトコントロールなどを上手くしていてよいアニメ化だった。

ずっと鬱屈した状況から、アクアとルビィがお互いの前世に気付いて仲直りする場面へのカタルシスはすごかった。

伊駒ゆりえ、元々演技上手いなとは思っていたけど今期の演技もすごく良かった。

真夜中ハートチューン(S)

びっくりするぐらい面白かった。

この手のラブコメでヒロイン全員魅力的でちゃんと内容面白いの久々かもしれない。

何よりも主人公である山吹有栖のキャラクター性が本当によい。御曹司だけど驕らず努力家で、自信過剰でもあり、鈍感でもないが核心には気づかない。 この手のキャラクター性で男友達がいるのも良いと思う。そして実際面白い男すぎて友達がいるのに納得感もある。

だめだ、この作品の良いポイントを語ろうとしてもどうしても山吹有栖の良さを語ることになってしまう。主人公がこうも魅力的だとラブコメはこんなにも面白いのかという気づきを僕に与えてくれた。 もはやヒロインよりも魅力的なのではないか?

勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録(S+)

今期一番面白かったと思う。

死刑よりも重い罪を負った罪人、懲罰勇者として死んでも生き返らされて戦いを続けさせられる主人公たちの話。

1話が1時間ある劇場版仕様でかなり力が入っており、そこからもずっと減速しないまま最後まで走り切った。

1話の最後に大体の主人公のバックグラウンド(何故主人公が女神殺しをしたのか、味方陣営に敵がいることの示唆など)を開示しており「結構シュっと開示するな~」と思っていたら、そこからさらに謎が追加されていき世界観がどんどん深掘りされていく。 敵対勢力だと思っていた審判官の男が、どうやら敵とも言い切れないのか?みたいな微妙な感じで終わったのもマジで面白い。

キャラクターも設定も魅力的で、意外性のある展開や設定も多く引き込まれる。今期覇権だと思う。

SSS

お気楽領主の楽しい領地防衛~生産系魔術で名もなき村を最強の城塞都市に~(SSS)

タイトルから虚無系の作品であることは自明なんだけど、蓋を開けたらちゃんと虚無だった。

いやまあキツいタイプの虚無ではなく、日常系アニメーションをずっと脳に流し込まれるタイプの虚無ではあるんですが、当然虚無なので面白くはないです。

ふんわり追放の要素もあるんですが、なんかあまりにふんわりとしていてずっと忘れていた。 終盤にまた追放のくだり(主人公を辺境に追いやった父親の再登場)があるんですが、そのタイミングで「ああ、そう言えばいたなこんなやつ……」になった。

周囲のキャラクターの主人公ヨイショは結構厳しいものはあるが、一方で主人公が最強系ではなくてあくまで武具や設備を無限生成できるだけというのはバランスは良かったかもしれない。

OP楽曲がすごい癖あるなと思ったら作詞作曲ヒャダインでウケてしまった。久々に見た。

死亡遊戯で飯を食う。(SSS)

かなり反省をして欲しいアニメ。監督が自己表現をしようとした結果、何かよく分からないことになってしまった作品。

原作からして元々時系列が前後するタイプの作品だったのだが、そこにアニメ特有の意味深な”””オシャレ”””演出が合わさることで何もかもが分からない状態になった。 ゲーム(死亡遊戯)間の順番が前後するというのは別に良いと思うが、そもそもゲーム内の展開からして訳分からんのはダメだろ。

特に風呂場で殺し合うゲームが本当に何が起きてるか意味分からなくて、こんなツイートを呟いている。

エンタメとしての楽しみ方が本当に分からなくて、つまらない現代文の入試問題解いてるみたいな気持ちで最後まで見ていた。

まとめ

今期、結構アニメを見るのが後手に回ってしまって後からまとめて観るみたいなのが増えてしまいましたね。

まとめて見るとそれはそれで内容憶えてるからいいなと思った作品もありますあ、クソアニメに関してはまとめて見る必要本当になかったですね。憶えている必要がある要素が少なすぎる……

グッバイ1stラインリーダー、ハロー2ndラインリーダー

この記事は何?

こんにちは、株式会社HERPでエンジニアマネージャーをしているどやです。

普段はアニメを見たり、森羅万象の感想ブログを書いたりしているだけの人間ですが、実は平日は正社員としてお仕事をしています。

僕は元々HERPの新規事業の『ジョブミル』でエンジニアマネージャー(EM)をしていたのですが、2025年12月からややポジションが変わり今は複数事業を横断するEMをやっています。

いわゆる”昇進”というやつなのですが、それにあたって色々と仕事に対するスタンスを変える必要が出てきました。

1stラインリーダーから2ndラインリーダーになり2ヶ月ほど経ったので、何が変わったか、何に悩んでいるか書き記そうと思います。 1年後ぐらいに自分で見返して「なんぞしょうもないことで悩んどるな」ってなったらワイの勝ちです。

ちなみにまだ答えの出ていないトピックもいっぱいあるので、今後のどやさんの活躍に乞うご期待!

僕のざっくり経歴

  • 2023/11に2人目のエンジニアメンバーとして『ジョブミル』に参戦
  • 2024年末ぐらいから『ジョブミル』のEM
  • 2025年末ぐらいからプロダクト領域の複数事業を見る2ndラインリーダー

用語

1stラインリーダー/2ndラインリーダー

被マネジメント対象を直接マネジメントしているEMやチームリードのことを1stラインリーダーと呼んでいます。

これに対して2ndラインリーダーは自分の下に複数のチームがあり、各チームごとにEMやチームリードが存在しているマネージャーを指しています。

本編

改めて、1stラインリーダーから2ndラインリーダーになって2ヶ月ほど経ったことで、何が変わったか、何に悩んでいるかを書き記していこうと思います。トピックの粒度などはまちまちなのでご了承ください。

間接的なマネジメントが生まれる

これが一番大きいです。

基本的にEMに要求されるマネジメント領域は4つに分類されます。

  • プロダクトマネジメント
  • プロジェクトマネジメント
  • ピープルマネジメント
  • テクノロジーマネジメント

組織によってEMが要求される領域の広さ、重みづけは変わってくるとは思うのですが弊社はEMがえげつないマッチョであること*1が要求されているので、上記4つの全ての領域に対して責任を求められます。

一応、会社の期待する責任について、僕の認識としては以下のような優先順位かなと思っています。

プロジェクトマネジメント > ピープルマネジメント => テクノロジーマネジメント > プロダクトマネジメント

1stラインのEMをしていた頃は、これら全ての領域における状況を逐一僕が把握し、リスクや問題が発生したときには直接介入して解決することができていました。 実際、僕は結構個別の課題に対して直接コミュニケーションをとったり介入して解決することが多かったです。

しかし、2ndラインになるとそうともいきません。構造として僕の直下には各チームの別のEMが存在し、さらにその配下に被マネジメント対象の諸々が存在します。

それら全てを直接的に把握・管理するのは現実問題として不可能です。 極論、複数事業の全てのレポジトリに出されたPRをレビューできますか?という話をされたらいかに無理かがわかると思います。

ここで重要になってくるのが自分が直接コミュニケーションを取る1stラインリーダーたちです。 いくつか観点はあるんですが、以下のような状態を作りたい。

  • 明確に1stラインリーダーに期待・基準を伝え、それがメンバー全体にまで伝搬している。
  • 権限と責任が2ndラインリーダーからチームに移譲されている。
  • 上2つを満たした状態で成果が定常的に生まれている。

上を実現するためにスキップコミュニケーションや、状態把握のための仕組みづくりが必要なんですが、このあたりどうやると一番上手く回るのかはあんまりわかってないですね。

構造・パターンで捉える重要性が高い

人間のコンテキストサイズには限界があります。

もちろん、サボらずコンテキストに詰め込み続ける努力をすると意外とサイズはデカくなっていくんですが、そうはいっても複数事業の全ての事柄を仔細まで把握するのは困難です。

ちなみに最近、「コンテキストに入れる」と言ったときにグラデーションがあるなと思っていて、以下の順に要求するサイズがデカくなっていきます。

(小)

  • 起きている事象・現状を知っている。
  • 起きている事象・現状の意味を理解できている。
  • 起きている事象・現状について時間軸(未来)で捉えられる。
  • 起きている事象・現状について何らかの意思決定ができる。

(大)

ここで3つ目から4つ目に移るときに、突然要求されるコンテキストサイズが大きくなるなと感じます。 意思決定をする際にはより多くの要素をコンテキストに詰め込んで適切な決定する必要があるからですかね、多分。

もちろん、個人の努力としてコンテキストサイズを拡張する必要はあるのですが、それ以上に1つの意思決定が要求する情報量を減らす必要もあると感じています。

そのために個別具体の事象・事柄ではなく、事象をパターンや構造として情報を落として捉え直し、”画質の粗い”状態でも適切な意思決定をする能力が2ndライン以上のリーダーには求められます。

これに必要なのがレバレッジポイントを見極めることだと思っていて、例えば「インシデントが多い」みたいな課題があったときに「自動テストが少ないのではないか?」みたいな個別の話をするのではなく、「そもそも開発プロセスが整備されておらず、サービス品質を担保できる状態になっていない」みたいな、どの構造・パターンが問題を生んでいるかを睨む必要があります。*2

ここは突き詰めると事業責任者や経営者にも要求される能力*3だと思っていて、正解のない不完全情報ゲームを解く必要があり結構むずいなと感じています。

意思決定をしないことの影響範囲がデカい

僕は正直意思決定が苦手です。

内定出すときとか、チーム構成変えるときとか、プロダクト開発の優先度考えるときとかゲロ吐きそうになりながら意思決定をしています。

昔から何かしらの正解を探そうとしてしまう癖があり、どうしても正解がないタイプの意思決定に未だに苦心しています。

とはいえ前職で偉い人に言われた「自分の意思決定を正解にすればいい」という言葉にかなり救われており、最近は割と「まあでもオレが正解にすればいいしな、最終」というメンタリティになりつつあります。このメンタリティ、おすすめです。

techlife.cookpad.com

少し話題が逸れてしまったのですが、改めて表題を見るとちょっと不思議な書き方をしているのにお気づきでしょうか。 「意思決定の影響範囲がデカい」ではなく、「意思決定をしないことの影響範囲がデカい」と書きました。

まあ当然ながら2ndラインリーダーになると意思決定の影響範囲がデカいのは言わずもがななんですが、この2ヶ月で何らかの意思決定をすることより意思決定を先延ばしにすることの悪影響が死ぬほどデカいなと感じています。

僕が意思決定をしないことによって身動きが取りづらくなる人が増えてる感覚がある、ほんますまん。

ここに関しては意思決定のスピードと精度をもっと高めていかないと、2ndラインリーダーとしては落第だなと思っており要改善ですね。

採用しないと死ぬ

冒頭で僕は1stラインリーダーから2ndラインリーダーになったという話をしたのですが、実は半分嘘で、未だに『ジョブミル』の1stラインリーダーも兼任しています。

つまり1st/2ndの2つの性質を併せ持つ🖤なのですが、これによって業務量が爆発しています。

プレイングマネージャーの究極系みたいなもので、僕は未だに単一チームの諸々のマネジメントをしているし、PRのレビューをしているし、問い合わせ対応などもしています。 流石にメインの機能開発はやっていませんが、これは1stラインリーダーになった時点で結構そんな感じだったので、単に1stラインの仕事に2ndラインの仕事が乗っている状態です。

生成AIの登場で実装や調査を Claude Code に投げられるようになったとはいえ、1stラインリーダーを任せられるメンバーを採用するか育成しないと全然持続可能ではなく、いずれ崩壊します。

弊社はスタートアップなので、会社から「来月から2ndラインリーダーよろ!」みたいな感じでとんでもないスピード感でポジションチェンジの話が進みました。そこから採用するなどは当然間に合わず。

ちなみに、EMの採用は極めて難しいので半年前に打診されてても無理だったかも。

もっと採用に真剣になっておくべきだったなという反省がありますね。

まあ僕のケースはやや例外的とはいえど、2ndラインリーダーになって複数事業を見てみると「会社としてやるべきことに対して全然人足りてないな〜〜〜〜」という気持ちが強まりました。これも視座が上がったという話で、我ながらおもろいなと思っています。

まとめ

ということで、EM歴たかだか2年とかの人間が2ndラインリーダーになったことで感じている悩みなどを雑多に書きました。 まだ答えの出ていない問題もありますが、個人的には割とおもろい挑戦機会だなと思って取り組んでいます。

1年後ぐらいにこのブログのアンサーソングを書けていると良いですね。

ちなみに、厳密に言うとまだ1stラインリーダーをグッバイできていないのでタイトルは大嘘です。

宣伝

HERPのEMは型にハマったマネジメントをやればよいというものではありません。 そもそも組織的にもまだ未成熟で、型がない中で自分が型を作っていく、すなわちエンジニアリング組織を自分で育てていく必要があります。

自分でエンジニアリング組織を作っていく経験なんてどこでもできるようなものではないので、僕は面白い環境だと思っています。

「初めてラインリードになったけど何すればいいかわからん」「1stラインから2ndラインに上がったらコンテキスト終わったわ」みたいに、僕と同じく視座の変化に苦しんでいる境遇の人がいたら色々お話しできればなと思っています。双方向にお悩みをざっくばらんに話しましょう。

youtrust.jp

herp.careers

ちなみに僕はEM未経験で1エンジニアとして入社して、1年ぐらいでEMやらせてもらってるんでEM未経験でも「なんかEMとかいうの?やってみたいっすわ」みたいな人も歓迎しています。

herp.careers

*1:EMは「えげつないマッチョ」の略と言われている。

*2:これかなり言い訳なんですが、あんま良い例ではないかもしれない。

*3:経営者が生み出している会社のカルチャーとかモメンタムって「構造を作る」の究極系なんだなと気づいた。何故偉い人はこぞってカルチャーを作ろうとするのかようやく理解できた。

2025秋アニメ を見た感想

この記事は、2025年秋アニメ(10月~12月)を見た感想をランク付けしてまとめたものです。

今期、気付けばクソアニメばっかり見ているクールだったかもしれません。最後の最後に化けるかな~と思って見ていたんですが、そうはならなかった。ならなかったんだよ。まあクソアニメは化けない方がいいですね。

最近、面白いアニメのほとんどが2期などのことが多く徐々にアニメ業界の残弾が減っているのではないかと不安になりますね。

ランク付けはざっくりC~SSSです。 各ランクの大体の指標は次のような感じです。

C:順当につまらない。アニメ化した理由が不明。ただのクソ。

B:普通ぐらい。面白くないわけではない。つまらなくもないけど、B級の域を出ない。どちらかと言えばクソアニメかも。

A:順当に面白い。良作。

S:めっちゃ面白い。覇権枠。

SSS:きらりと光るクソ。

注意点として、ネタバレがあるし、僕個人の感想だし、好みをすごい反映しているし、あまり文章を練っていないし、普通にディスっています。

感想

C

素材採取家の異世界旅行記(C)

このアニメ、最初から最後まで順当につまらなかった。

テーマらしきものがあまりなくずっとぬるっとした展開が続いていた。 めちゃくちゃ強い不快もないが特に見どころもなく、90円ぐらいの安いミネラルウォーターを飲んだのと同じ感覚。

キャラクターのバランスだけは取れていたが、マジでそれだけだった。

微妙にあったグルメ要素も異世界放浪メシに完全に負けており、褒める点が見当たらない。

結婚指輪物語Ⅱ(C)

いや~つまんなかったな。1クールかけてずっと主人公たちの修行をしていて、本当に起伏が無くて面白くなかった。

1期はヒロインたちが徐々に増えていく面白さと、それに伴う関係性の変化があって良かったのに、2期は主人公とメインヒロインの関係性変化以外はほぼほぼ関係性の動きがなく、話もずっと修行してるだけだった。最後にちょろっとラスボス倒して終わり。悲しい。

友達の妹が俺にだけウザい(C)

ウザいだけのヒロインはやめておけとあれほど……

何か知らんが最近ウザキャラヒロイン流行ってますよね。そして大体CVが鈴代紗弓

もうワイがおじさんになったからライトノベルアニメを受け付けなくなっただけかもしれないが、メインヒロインに魅力がない。ウザキャラの宿命としてウザさがエスカレートしていき普通に異常者になるやつをやっている。世間では受け入れられている?

個人的にはサブヒロインの方がまだかわいかったと思う。

千歳くんはラムネ瓶のなか(C)

千歳くん、何をしたいんですか?

ラノベアニメとして覇権狙いに行っているんだけど、そもそも万策尽きていて放送延期されているのでこれを執筆している最中でも最終話まで到達していない。

リア充の主人公がオタク君に一生説教をして垢ぬけさせるとかいう話から始まるの何がおもろいんや。

このラノ取ってるらしくて、原作は面白いんかなという気持ちになるが、アニメがつまらなすぎて原作を買う気が起きない。

B

さわらないで小手指くん(B)

何とは言わないがR15版があるマッサージアニメ。僧侶枠ではない。

悔しいながら面白かった。マッサージについての知識がめちゃくちゃしっかりしているのと、主人公が性欲を封印しているため異性の裸を見ても感情がないのがバランス感覚が良かったと思う。そうか?

永久のユウグレ(B)

P.A.WORKSっていっつもそうですよね!どうしてそんなに風呂敷を畳むのが下手なんですか?

マジで世界観と設定・導入、キャラクター造形は抜群にいいのに、そこから繰り出される終盤の展開があまりに微妙。決して崩壊はしていないが微妙。

SFと恋愛というよくある組み合わせで、SF要素の設定はおおざっぱではあるがどちらかというと恋愛メインの物語なのでそれはそれでよい。

ネタバレになるからあまり書けないが、最初から仕込んでいた伏線の種明かしの瞬間はかなり面白かったと思う。ただ、そこから終盤の畳み方が微妙で、駆け足の割には爽快感もあんまりなかった。

石川由衣は良かった。

ポーション、わが身を助ける(B)

異世界の門』になり得るポテンシャルがあったが中身はそこまで悪くなかった。何でだよ。

最初に1話を見たとき、あまりに”ピクチャーアニメーション”(紙芝居)過ぎて異世界の門の精神的後継になり得るかと思ったが、かなり真面目に作られていてそうはならなかった。人間関係や話の展開、主人公の能力含め、中身だけで言えば割とバランスのとれた作品だったと思う。

OPが明らかに発注ミスで、「ポーション」と付いてる既存の曲を適当に引っ張ってきたみたいな割り当てで笑ってた。歌詞が「好きな子に惚れ薬(ポーション)」飲ませるみたいな内容なのろくでも無さ過ぎるし謎にロック調だし。

A

不器用な先輩。(A)

最初にこれだけ言わせて欲しい。

不器用な先輩、年下やったわ。

ついに社会人ものアニメの先輩キャラが年下になってしまった。流石にワイくんももうおじさんすぎる。

内容はラブコメというか、青年漫画のオフィス恋愛ものという感じで順当に良い。 恋敵とか厄介な邪魔者みたいなのがいるでもなく、順当に男女が出会って関係性を深めていく。

作画がずっと怪しかったのだけ悲しい。この手のラブコメもの、だいたい予算なくて作画悪いんだよな。無限ガチャから分けてもらって欲しい。

Lynnはやっぱりこういう役はまるな。

野原ひろし 昼メシの流儀(A)

インターネットミームと化していた自称:野原ひろしが出演するグルメアニメ。悔しいながら普通に面白かった。

主人公含め登場人物全員がうっすら頭がおかしいせいで定常的に画面が面白い。いや、うっすら頭がおかしいにとどまらない異常者も何人かいるけども。

森川智之の演技がこなれすぎていて、見れてしまっている側面もあるかもしれない。

とんでもスキルで異世界放浪メシ2(A)

ずっと同じことしかしてないのに何でこんなに面白い?

マジで場所を移して主人公の使い魔が魔物を倒し、それを料理して飯を食うだけなんだけど面白い。実質的に孤独のグルメが何故かおもろいのと同じ原理かもしれない。

料理にリアリティがあるのが良くて、現実の製品とタイアップしていたり、調理工程を丁寧に描写しているあたりがグルメ作品としての面白さの根拠になっていそうな気がするが、よく分かりませんでした。いかがでしたか?

忍者と極道(A)

トンチキアニメーションすぎる。部分部分の展開を切ると割と感動的なシーンっぽいのに、繋ぎ合わせるとあまりにめちゃくちゃで面白い。

ちゃんとシュールギャグを突き詰めていて良いと思う。

S

アルマちゃんは家族になりたい(S)

本当に良かった。

疑似家族ものということでおおむねSPY&FAMILYではあるが、よりギャグに寄っている作品。

一生言ってるけど愛をテーマにしている作品は良いことが多い。やっぱ家族愛ですよ家族愛。

東島丹三郎は仮面ライダーになりたい(S)

仮面ライダーなどの特撮ものヒーローになりたいと思っている良い年こいた頭のおかしい大人たちの話。 主人公たちが頭がおかしいだけかと思っていたら、実は現実世界にも本当にショッカーや怪人が存在していてそいつらと戦っていくことになる。

少年漫画的な面白さがあった。うだつの上がらない主人公が、本物のショッカーに出会ってぶっ飛ばすカタルシスは爽快そのもの。

なんか今期、こういう頭のおかしい大人が出てくるアニメ多いな……

不滅のあなたへ Season3(S)

現代篇に入り、Season1,2 とはまたテイストの違う作風だった。

これまではノッカーは明確に話の通じない化物で人類に害を及ぼす存在として描写されていたが、今シーズンでは「死にたいと思った人間に成り代わり、苦痛を代替している」という一見の大義名分を得ており、必ずしも妥当すべき悪なのかフシが悩むシーンが描かれる。

ノッカーが誰かの人生を肩代わりするようになったことで、改めてフシが自分の存在を見つめ直すことになる。気づけば随分と人間らしくなったな。

嘆きの亡霊は引退したい 第2クール(S)

安定して面白かった。相変わらず主人公は何も分かっていない。

ウマ娘 シンデレラグレイ 第2クール(S+)

オグリとタマモの話に一区切りがついた。初めてオグリの挫折が描写され、そこから有馬記念での復活はマジで原作からしてドラマができすぎている。

作画、脚本、演出などどこをとっても満点です。

今期一番面白かったな。スポ魂ものとして本当に完成度が高い。

SSS

無職の英雄 ~別にスキルなんか要らなかったんだが~(SSS)

キンキンキンキンの原作なので虚無寄りのクソアニメかと思っていたが、蓋を開けたらちゃんと味わいのあるクソアニメだった。

ことあるごとに主人公が無職であることを擦り倒されていて爆笑してた。何故かみんな必ず二回言うんだよな。「職業は……無職!無職ですか!?」みたいな。流石におもろい。

主人公の感情が希薄……というかほぼほぼ感情が死んでおり、スキルの収集以外に興味がない。 薄味の主人公は多いながら、ここまで突き抜けているとそれはそれで味があるな。煮凝り?

淡泊な味わいながら意外と最後まで見れてしまった。何だったんだろう。

信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!(SSS+)

これもう見る前から絶対にSSS送りだったんだけど、期待を裏切らずに順当にSSSだった。本当にすごい。文句なくSSS。

主人公のイキリ、敵キャラのクズっぷり、取り巻きたちのヨイショ、どこをとっても清々しいほどのなろうで「うおw」という冷笑すら出てこない。一周回ってずっと爆笑してた。

この作品、真面目なシーンで登場人物が急に「無限ガチャ」「レベル9999」「スーパーウルトラレア」などの意味不明な単語を発するので油断してると吹き出す。ふざけるのも大概にしろ。いや、むしろふざけるならもっとふざけろ。真顔なせいでシュールギャグになっている。

大体この手のざまぁ系の作品って敵キャラの無能さや倫理観の無さが極まっているんだけど、本作はさらに輪をかけて無能かつ倫理観がなくて良い。本当に人間種族への意味不明なまでの差別意識と異常なプライドの高さ、倫理観のなさがすさまじくて、別に主人公がいなかったとしてもこいつら滅んでるだろ。

ズートピアよりもよっぽど差別問題を世に訴えかけている社会派アニメだと思う。

かませの敵キャラに声優が中堅~ベテランを当てていて、ざまぁされる演技が本当に良いのでそこだけは見どころがある。

まとめ

今期は久々にまごうこと無きSSSランクのクソアニメに出会えてよかったですね。毎クール1本ぐらいはこういう光るクソアニメがあると、人生に潤いがありますね。

2025年に読んだビジネス書・技術書の感想

この記事は何

この記事は、2025年に僕が読んだビジネス書・技術書などのレビューを書いたものです。 僕は普段、毎クールのアニメの感想ブログを書いているんですが、それのビジネス書版だと思ってください。

僕の役職柄、主に事業運営に関わるものやマネジメント、エンジニアリングの設計領域に係る内容のものが多いです。

ビジネス書・技術書で一括りになっているのは何故?と思われるかもしれませんが、普段ロボットアニメも異世界ものも全部同じ基準でレビューしているのでそれに準じました(?)

ランク付けはざっくりC~Sです。 各ランクの大体の指標は次のような感じです。

C:順当につまらないし、学びもあんまりなかった。

B:普通ぐらい。部分的に学びはあるが、別に金を出して買うほどかと言われると微妙。

A:順当に面白く、学びもある。良作。

S:めっちゃ面白い。名著なのでみんな読んで欲しい。

今回、SSSランクはありません。一定以上評価の高い書籍を選んで読んでいたため、とんでもない光るクソはなかった。

感想

C

チームが機能するとはどういうことか ― 「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ(C)

リーダーシップ論・組織論についての本だけど、全編通してかなりつまらなかったし内容も薄い。

主張としては「チーム作りは動的なもの(チーミング)であり、チーミングこそがリーダーシップなんや!そして、チーミングの結果として学習する組織になっていくことがイノベーションには大事やで!」という話なんだけど、たったそれだけのことを小難しく、不要なエピソードとともに紹介してくれる。

いや、この手のビジネス書あるあるとして、マジで知らん会社の知らん人間のエピソードを細かく描写してくるんだけど、この本はそれが特にひどくて「これ要る?」みたいな描写ばっかりだった。

組織論とかリーダーシップ論に全く触れたことがない人間が読むとしたら小難しく冗長に書かれすぎていて微妙だし、一定の理解がある人間が触れたら当たり前体操の情報しか書かれておらず、何が面白い?

これ読むなら『学習する組織』あたり読むのがいいと思う。

B

Tidy First?―個人で実践する経験主義的ソフトウェア設計(B)

負債返済の話。薄くて読みやすいけど、あんま感情が芽生えなかった。エンジニア1、2年目とかで読むと感情が芽生えるかも。

このテイストなら整頓をいつやるのかの判断基準とか、もうちょいちゃんと書いてくれてもいいのになとかはある。

時間の無駄とは言わないが、後述のクリーンアーキテクチャとかの方が読んだときの学びは多い。

ネットワーク・エフェクト 事業とプロダクトに欠かせない強力で重要なフレームワーク(B)

後述する『プラットフォーム革命』と、内容としては結構重複している部分も多い。

差分としてはあちらがプラットフォーム・ネットワークの構成要素全体を整理していたのに対して、こちらはより具体的にネットワークをどう作っていくかにフォーカスしている。

ネットワークは一定の規模がないと成立させられないという「コールドスタート問題」から始まり、いかにバイラル成長が発生するサイズまでネットワークを成長させ、最終的に天井の打破と参入障壁づくりをするか。

必要最小限のネットワークである「アトミックネットワーク」の概念などを獲得できたのは結構良かったと思う。

THE MODEL(B+)

これ今となっては結構当たり前の内容になってしまっているのでやや評価を下げているが、内容的にはまあ普通にいいことが書いてあったとは思う。当時は革新的だったのかもしれない。

いわゆる THE MODEL の分業スタイルについてざっくり書かれており、同時に分業によって生じる副作用にもどう立ち向かうべきか論じられている。まあそこまで教科書通りには行かんだろとは思うが、一定頭の中に入れておくと良さそう。実際、弊チームでbizメンバーがやっていることの前提の理解が深まった。

プロセスの話だけでなく組織・マネジメント論についても踏み込んで書かれていたのは意外だった。まあでもここらへんの話はさらっとなので、流石に他の書籍などをちゃんと読んだ方が良い。

A

型システムの仕組み TypeScriptで実装しながら学ぶ型とプログラミング言語(A)

TypeScript で自分で型検査器を少しずつ拡張していきながら、型システムに対する手触りを増していく本。かなり噛み砕いて執筆されていて、難しい数学的な議論などはほぼ出てこない。

なんとなくで普段触っている型システムというものに対する気持ちを獲得できるという意味で良い本。

これを読んだ上で TAPL とかに行くと結構とっつきやすいんではないだろうか。

HIGH OUTPUT MANAGEMENT 人を育て、成果を最大にするマネジメント(A)

内容はかなり良いが、いかんせん古い。初版が1983年なので、時代的にもあんまりITの波も来ておらず全体的に製造業などの話が多い。

これ結構順番が逆だと思うんだけど、後年発刊された色々なリーダーシップ・マネジメント系の書籍がこの本の影響を受けているためか、内容に見覚えのある話も多かった。

マネージャーの仕事として、「情報収集」「情報提供」「意思決定」「ナッジング」があるよみたいな話も有名で、オライリーの『エンジニアリングマネージャーのしごと』にも書かかれている。*1

個人的な面白ポイントは、ミーティングを「情報交換・知識の共有(プロセス中心)」「意思決定(ミッション中心)」の2つに分解しており、前者を「マネージャーの仕事をバッチ処理するための時間」と整理していたところ。都度メンションされるとだるいので「急ぎじゃないやつはDSでまとめて聞くわ」みたいな効率化をしようという話。

「後者が多いとプロセス化できてないんで組織としてはやばいよ」という警鐘があまりに自分の境遇に当てはまっていて「あばばばばばば」ってなった。

プラットフォーム革命―経済を支配するビジネスモデルはどう機能しているか―(A)

会社の偉い人に「オタクくんも読んでよ!!2週間後に勉強会やるから!!」って言われて読んだ本。僕が異常独身男性ですべての余暇を自分のために使える人間でよかったですね。

いわゆるプラットフォームビジネスをやるのであれば1度は読んで良い本。

プラットフォームの構成要素や、どうやって伸ばしていくべきかなどの話が一通りまとまっており、プラットフォームビジネスへの向き合い方がわかる。会社としてプラットフォームやるんなら、マネージャーとかリーダー陣は全員必読にしておくと目線が揃うと思う。

「ソフトウェアはオワコン!時代はプラットフォームや!」という強火の主張をしているが、これを読んでいる現代、プラットフォームも開拓し尽くされてしまい「プラットフォームはオワコン!時代はAIや!」になりつつある。

いや、正確にはプラットフォームはオワコンではないんだが、既存のネットワークが強固すぎて新しく入り込むのが至難の業になってしまった……

既存の強固なネットワークがある場合にどうやって新興勢力が殴り込みをかけるかも当然論じられているが、現代だとそれも難しい気もするな。上手く刺さればビリオンダラープラットフォーマーになれる勝者総取りの世界なので、マジで一発当てる話をしている。

エレガントパズル エンジニアのマネジメントという難問にあなたはどう立ち向かうのか(A+)

エンジニアマネージャーの本として、必要なトピックはおおよそ一通り触れているのではないだろうか。

ただ、元がブログ記事だったからか一冊の本としてはそこまでまとまりがなく、とっ散らかっている印象はある。単純にトピックをさらうような入門書として読むのであればオライリーの『エンジニアリングマネージャーのしごと』とかの方が断然よくできている。

筆者の体験ベースで書かれているからか、トピックによって解像度がかなり違っていたのが面白かった。 チームサイズの話のところで急に「オンコールのローテーションには8人のエンジニアが必要」とか書かれていて、この人オンコール体制の設計やって苦労したんやろうなぁ。

前述のようにムラはあるものの、マネジメント本としては全体的にベストプラクティスとして頷ける内容のものが多く、良書だと思う。

「ポリシーに従い、例外に従わない」とか「ヒーロー*2をやっつける」とかキャッチーで良いフレーズが結構入っていて、僕個人としては普段考えていることの言語化の助けになった。

S

なぜ、あなたがリーダーなのか――本物は「自分らしさ」を武器にする(S)

Authenticity(本物であること)にリーダーシップの根拠を求めるちょっと珍しい論調の本。タイトルだと「自分らしさ」となっているが、文章中では「本物であること」とも記述があり、個人的にはこっちの方が好き。

本物のリーダーたり得るために「言行の一貫性」「首尾の一貫性」「自分らしくあること」などの必要性を説いている。

「自分らしさ」とかいう言葉を使うと「あなたはあなたのままでいいのよ。自分自身を認めなさい」みたいな胡散くさい占い師か?となってしまうが、一応この本としてはそういう話ではない。「付け焼き刃のリーダーシップ論はすぐに化けの皮が剥がれる。人それぞれ性格も生い立ちも違うので、自分らしさに自覚的になった上でリーダーシップとして演出し続ける必要がある」という主張をしていた。僕は「演出としてのマネジメント」みたいな表現が結構好きなので、好きなことが書いてあって気分が良くなった。

要するにメタ認知……ってコト!?

CLEAN ARCHITECTURE 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計(S)

名前はずっと前から知っていて、一度読んでみたいと思っていた設計本。その高名に違わず流石に良書だった。

「そもそもアーキテクチャって何のためにやるの?」に対して「コストを下げるため」から始まり、そのための方針として「決定を先送りにできるようなアーキテクチャにする」というものがあり、それを実現するための色々な原理原則を紹介している。

個人的には「建物の設計図を見たらそれが個人向けの戸建てのものか、図書館のものか分かるようになっている。貴方のシステムはそのようなアーキテクチャになっているか?」という問いかけが結構おもろいなと思った。現実問題としてアーキテクチャだけを見てユースケースを言い当てるのは難しいと思うけど、”それらしい”アーキテクチャかどうかを気にしておくのは大事な感覚そう。

いわゆる”クリーンアーキテクチャ”と呼ばれる同心円の図も出てきてちょっと感動してしまった。

何かインターネット上で「クリーンアーキテクチャというアーキテクチャはないよ」と言う言説が囁かれているが、個人的な解釈としてはそれはそれでやや言葉足らずな言い方だと思っていて、「クリーンアーキテクチャというデザインパターンはないが、クリーンアーキテクチャと呼んで良い”アーキテクチャ”は存在する」と思っている。MVCがどうとかは全部アーキテクチャの話ではなくてデザインパターンの話やなという気持ちになった。

V字回復の経営(S)

この本、ビジネス書としては珍しく読み物としてすごい面白かった。

ビジネス書とかいうの「皆さんお仕事なんで読み物としてつまらなくてもちゃんと読みますよね?w」みたいな著作物としての怠慢が透けて見える本がほとんどなんだけど、この本はちゃんと読者に学びを与えるだけでなく読み物として面白くなるように気を遣っていた。

筆者の体験を元にしたストーリーと、筆者の主張の展開を交互に繰り返すんだけど、テンポよい筆致でするすると読み進めることができる。

主題として、業績不振の真因を「組織の設計不足」とそれによってもたらされる「希薄な責任感」に求めるというのがある。それを解消するには、”強烈な反省論”しかないという主張で、「お前ら”ちゃんと”反省してるか?責任、感じてるか?」という話をしていた。いい話だった。

正しいものを正しくつくる: プロダクトをつくるとはどういうことなのか、あるいはアジャイルのその先について(S)

これ結構タイトル詐欺で、多分より”正しい”タイトルにするのであれば「より良いものをより良くつくる」とかになりそう。

前提、筆者は「絶対的な正しさ」については懐疑的で、さりとてより良いものをより良い方法で作っていくことはできるよね〜という話をしていた。

アジャイルアジャイルと言いつつ、じゃあプロダクトをアジャイルに作るってどういうことなの?という話から始まり、2つの不確実性(目的不確実性・方法不確実性)に向き合うために必要な視点、戦略・戦術、具体のアクションなどがまとめられている。この本の内容を愚直に実践するだけでも、割と正しいアジャイルに近づくんじゃないかなとは感じる。

自分語りになるけど、書籍の中で「開発チームと PO の間の境界(分断)が間違ったものを正しく作り始めることにつながる」って書かれていて、ワイがEMとしてPOの責務も兼任してるのはここの分断を減らすのに大きく貢献していそうだった。一方、チームとしてせっかくアジャイルやってるのにスプリントで得ている学びの量が少ない課題はあり悩みどころではある。

まとめ

今年はまあぼちぼち読んだんではなかろうか。会社の勉強会課題として読んだ本もあるが、半分ぐらいは趣味で読んでいる。

一度は読んでおきたいなと思っていた書籍たちもそこそこ読めたので割と満足かな。

ビジネス書、マジで意味のわからん具体エピソードもっと削ってくれれば読みやすいのにな……

まあでもつまんないクソアニメも大体急に意味わからんサブキャラクターの過去編とか始めたりするから同じようなものなのかもしれん。

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*1:正確には、あっちは情報収集と情報提供が1つにまとめられていて、代わりにロールモデルが入っている。

*2:個人で長時間労働・最小のコミュニケーションなどで短期的に成果を出すプログラマ