ネット縛りでポケモン図鑑を埋めた話~アルセウス編~

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アルセウス「お前さ、ガラル地方でネット使わずにポケモン図鑑埋めたらしいじゃん」

ぼく「え、あ、はい」

アルセウス「じゃあ、今からヒスイの地に送るからすべてのポケモンとであってくれ」

ぼく「は?」

アルセウス「ちなみに昔だから当然ネットは無いで」

ぼく「は????」

この記事は何

先日、ポケモンの完全新作である『Pokémon LEGENDS アルセウス』が発売されました。 本作はこれまでのシリーズとも一風変わったゲームシステムを採用しており、何と言ってもシンボルエンカウントで登場するポケモンたちにリアルタイムでモンスターボールを投げつけられるのが特徴です。 そのゲームシステムからメタルギアだのダークソウルだのブレスオブザワイルドだの言われていますね。

ということで、またネット縛り図鑑埋めのときがやってきました。

実は、僕は2年前に発売された『ポケットモンスター ソード・シールド』において、ポケモン図鑑をネットの情報を調べずに自力で埋めるという異常行動をやっていたのでした。 異常行動の詳細は以下のエントリに書いてあります。

hilinker.hatenablog.com

そしてその異常行動がアルセウスの目に留まったのか、ヒスイの地に拉致られて今回もまたネット縛りで図鑑埋めをすることになってしまいました。

この記事は、『Pokémon LEGENDS アルセウス』の図鑑をネット縛りで埋めた軌跡を、キツかったポケモンとともに書いたものです。

体感ですが前回の剣盾のときよりも図鑑を埋めるのは比較的簡単だったように思います。 恐らく、僕がダイパをプレイ済みなのと、前回のポケモン図鑑埋めによりポケモン図鑑埋めん人(うめんちゅ)として成長したからだと思います。

アルセウスのネタバレが含まれているのでご注意ください。

ネット縛り図鑑埋めとは

これが割と雑な定義なんですが、個人的には以下の定義としています。

インターネット上にあるポケモン出現情報、進化情報、入手手段などを能動的に調べることを禁止して、まぼろしを除いたポケモンを全て捕まえる。

まあ、抜け穴は色々あるわけですが、何となく僕個人が満足する範囲で縛っていました。 まぼろしポケモンを除外しているのは、彼らの取得はアルセウスのゲームソフトだけでは完結しないからですね。 BDSP や剣盾のセーブデータが必要だったりしたのと、ラベン博士がまぼろしポケモンは図鑑完成に含めていなかったので今回は除外しました。

これ以外にもいくつか個人的に課していた制約を述べます。

今作は剣盾とは違い比較的他人と繋がる要素が少ないため、課されている制約が少ないですね。

ただ、実は前回よりも制約がキツくなっている部分がありました。

それは、人々が全然ヒントをくれなくなってしまったことです。

いや、ネット縛り図鑑埋め、趣旨としては別に友達と話してて流れで「ああ、あいつ実はこういう風に進化するんだよね」みたいなことを教えてもらうのは全くこれっぽっちも縛っていなかったはずなのです。はずなんですが、いかんせん人々が僕の血反吐を吐く姿を見たいという要求の高まりによって、一切そういった情報が転がり出て来なくなりました。何でだよ。

とはいえ、今作もヒントが無ければ進化しなかったであろうポケモンたちがたくさんいるので、無よりはもらえただけありがたいんですけどね……ほんまか?

キツかったポケモンたち

チェリンボチェリム

サブミッションでチェリムの存在が明かされていなかったら一生さまよっていたかもしれない。

かなり序盤のサブミッションでチェリムの図鑑を埋めて欲しいというものがあったんですが、散々遊んでチェリムチェリンボも一度も見かけずに困惑していました。 ただ、何となく木を揺すったら出て来るんだろうなという読みがあったのと、序盤のサブミッションで名前が出て来るということはきっと黒曜の原野で出るだろうと信じて、黒曜の原野の木を揺すり続けました。

ちなみに、これはポケモン図鑑埋めとは関係ないんですが、サブミッションで特定のエリアのミツハニーを捕まえるやつがあったんですけど、あれも許せなかったですね。 最後の離れ島で出て来るミツハニーが木を揺すらないと出てこないやつで、一生離れ島の木が揺れるかどうかを見に行く運ゲーをしていました。

ブビィ

火山に出現することは分かっているのに、火山が狭すぎるせいで全然出ないのありえないだろ。 生息範囲内にポップするポケモンがブビィとブーバーとゴローンなんですが、全体のポップ数が少ないのにブビィの確率が低いせいで無限回通い続けることになりました。いや、もう生息範囲も分かってるんだし捕まえたってことでダメですか?ダメですね、はい……

対になるエレキッドはもう少し広い範囲に生息しているのにどうしてこいつだけ……

ミカルゲ

幼女に「この”かなめいし”にともしびを集めて欲しいの!」と言われて、「はっはーん、これは全部集めるとミカルゲが手に入るイベントだな?いや~流石にダイパは既プレイだし分かっちゃうんだよな~どれどれ、10個ぐらいかな?」と調子に乗っていた直後のぼく

最後の一個がシンジュ団の集落の家の裏に隠されてて、全然見つかんなくてぶちギレてた。

ズガイドス

ぼく「時空の歪み、出して」

アルセウピー「わ、分かんないっピ……」

そもそも時空の歪みが全然発生しないのに、発生してもズガイドスが出てこないことが多すぎて一生天冠の山麓に幽閉されていた。

たまたま序盤にタテトプスを天冠の山麓の時空の歪みで捕まえたから、ズガイドスも同じように天冠の山麓の時空の歪みで出現するんだろうなというあたりが付けられたけど、もしそうじゃなかったらそもそも図鑑に何が入るのかも分からずに発狂していたと思う。

一応、同エリアの太古の洞穴にトリデプスラムパルドの化石があるので、そこから類推はできるかもしれないけど、いや無理があろうと思われます。

ガチグマ

何で自分が乗り回してるポケモンが図鑑に載らねぇんだよ。

ガチグマの外見から何となくピートブロックを使うであろうことは分かっていたのだが、ただ使おうとしても使えなくて困っていた。 恐らく何か条件を達成した上でピートブロックを使うんだろうなと思い色々と試していました。 試した条件の一部がこんな感じ。

  • レベル
  • なつき度
  • 色々なアイテム
  • 性別
  • 時間
  • オヤブンかどうか
  • 技を一定回数以上使う
  • クマの稽古場で使う
  • ヒメグマを手持ちに加えた状態で使う
  • リングマを一定数以上倒す

ちなみに僕は上の5つの進化条件を、進化条件基本セットと呼んでいて進化方法の分からない全てのポケモンについて最初に調べています。

とまあこんな感じで色々な探索をしていたのですが、一向に進化せずに発狂していたところ友人から以下のヒントをもらった。

自分がもらっても無理なヒントを寄越すんじゃない。

しかし、このヒントをもらった僕は藁にも縋る思いで真剣に考えました。

最初はリングマのオスとメスのデザインが違うのでそれがヒントなのかなと思っていたのですが、それならヒントにヒメグマの言及があるのがおかしい。 つまり、ヒメグマリングマ両方のデザインを考える必要があるのだなと思い図鑑とにらめっこを続けます。 マジで合計15分ぐらい眺めてたんじゃないですかね。

そこで、「そういえば、ヒメグマリングマのモチーフってツキノワグマだな……」ということに気付きます。 同時にヒメグマの額にある模様が三日月だが、進化してリングマになると満月(もしくは新月?)になることに気付きました。

そして、ガチグマの額の模様を見て、ガチグマは額の模様が満月モチーフであることに思い当たります。

ん?そう言えば、ピッピのお月見とかいうサブミッションあったよな……あれは満月の夜しかイベント発生しなかったはず……

ってことは、ゲーム内で月の満ち欠けを何らかのフラグで取得できる……?

瞬間、全てを理解し、確信を得ました。

「もしかして、満月の夜にピートブロック使うと進化するんじゃね?」

そして、これが正解でした。

ヒントがあったとはいえ、ピンポイントで進化条件を当てた珍しい事案だったので大興奮で踊り狂っていました。

イダイトウ

実は、ゲームを始めてすぐぐらいの頃に友人に「ポケモン図鑑埋めするなら、図鑑タスクも埋めるようにした方が良いですよ」というアドバイスをもらっていました。 その頃はまだ図鑑も半分も埋まっていなかったので何のポケモンに対するアドバイスかは分からなかったんですが、比較的意識するようにしていました。

バスラオも当然進化条件基本セットをこなしても進化しなかったんですが、このアドバイスがあったおかげで「ははーん。これがあのときもらった図鑑タスクがヒントになっているやつだな」としたり顔で頷いていました。

ということで、僕はバスラオの進化条件が「一定サイズ以上のバスラオに何かする」だと思いました。

はい。バスラオの図鑑タスクには、すてみタックルやウェーブタックルの使用回数以外に、大きい個体を捕まえるというものがあるんですね。 イダイトウは「偉大」なので、当然大きいバスラオの個体が進化するはずと信じて疑わなかった僕は大きい個体を捕まえるためにバスラオを乱獲します。

バスラオを23匹も捕まえてる異常者こいつだけだろ。

しかしいくら大きい個体をなつかせたりレベリングしたりしても進化しません。 当然ですね、別にサイズは進化条件に一切関わっていないので。

そんな風にしてバスラオを懐かせるために幾度も戦闘に出していたある日、手持ちを開くとバスラオのアイコンが光っています。

唐突過ぎて四度見ぐらいしましたね。

正直、当時は何で進化したのか全然理解できなかったんですが、進化したあとにこんなことを呟いていました。

進化条件に対する勘が鋭すぎるだろ。

アヤシシ

お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前

失礼。アヤシシに対する怨嗟の声が漏れ出てしまいました。

当初から進化しないと言われていたこのポケモンですが、案の定一生進化しませんでした。

最終的にもらったヒントとしては、以下のようなものがあります。

  • 過去のナンバリングだと進化できなさそう。
  • 最初からオドシシを連れ歩いててもゲームクリア時に進化してないかも。
  • デスバーンとは傾向が違う。
  • 迂遠なヒントが出しにくい。
  • ゲームフリークの気持ちになると分かるって彼女が言ってたんですけど、僕は分からないと思います」

こうして見るとまあ抽象度が高くて酷いヒントたちだな……

そんなこんなで色んな検証を繰り返していたんですが、とりあえず HP を減らしたり、色んな技をいっぱい撃ったり、早業と力業をいっぱい使ったりしても本当に進化しなかった。

何となく、技構成が僕の知っているオドシシのものと違うという点に着目して技条件だとは思っていたのですが、進化条件を知っている人であれば分かるようにまあ普通にプレイしていたらまず進化しません。

しかも、実はイダイトウに進化させた直後ぐらいに友達に「イダイトウの進化条件のヒントは図鑑タスク」という答え合わせをもらっていたので、まさかアヤシシの進化条件も図鑑タスクがヒントになっていることはないだろうと、可能性から排除してしまっていました。 これがかなり致命的だった。

あまりに進化しなさすぎて、オドシシにアヤシシってニックネームを付けて連れ歩いてましたからね。ちょっと心の病気抱えてる人だよもはや。 しかも、進化しないストレスからか、ある日全身に湿疹が出来て異常なかゆみに襲われました。身体症状出とる。

このときは結構発狂度合いが高くて、意味不明な言説が増えています。

不敬すぎる。

泉の女神か?

ときのほうこうを熟成装置か何かだと思ってる。

ということで、最終的にレベル81までオドシシを育てました。

バスラオを23匹捕まえてるのもオレだけだし、オドシシをレベル81まで育ててるのもオレだけだろ。

ちなみにオドシシは結構意図してレベルを上げていた部分もあって、「99歳のことを白寿と呼ぶのにあやかって、99レべで進化説」の検証もしたかったんですね。もうすべてがめちゃくちゃ過ぎる。

そんな風にして順調に行き詰まりながら、色々と技を試すために繰り返し戦闘をしていた直後に、何気なく手持ちを開きました。

呆然としているのが分かりますね。 当然です。何で進化したのかこれっぽっちも分かっていないのですから。

正直、このときは表示がバグって光って見えているのではないかとさえ思っていました。

しかし、試しに進化ボタンを押して見るとオドシシが光に包まれ、アヤシシに無事進化します。

「何で進化したんだ…………」

正直、一回の戦闘で色んな技を撃ちまくっていたため、何が理由で進化したのか全く分からない状況でした。

図鑑完成後に見て「分かるわけないだろ!!!」とキレていたのですが、実は進化させる数日前にこんなツイートをしていました。

嘘でしょ…………

答えはすぐそばにあったんですね(当時、このツイートだけいいねの数がめちゃくちゃ少なかった理由が今になって分かった)。

まとめ

ということで、今作も無事ネット縛りで図鑑を埋めきることができました。

今回の図鑑埋めは色々な噛み合いが良く割とすんなりいった印象を受けます。 僕自身の進化条件を推論する能力が高まったのと、運の良さなどが相まって比較的スムーズにいったのではないでしょうか。

というかゲームフリークはデスバーンで懲りなかったんですかね。何で毎回毎回変な進化条件のポケモンを出してしまうのか。 ただ、今回は図鑑タスクというヒントがあったのでまだマシかな……ほんまか?

適切なヒントをくださったり、進化条件の情報を TL に流さずにいてくださった皆様、ありがとうございました。

次は『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』でお会いしましょう。

え、マジでまた図鑑埋めすんの?

おまけ

これは後になって知ったんですが、ハリーマンの進化条件もアヤシシ同様にヤバいらしくて笑ってしまった。 アグノム様が捕まえさせてくださったおかげで進化させずに済みましたが、もし仮に捕獲し損ねていたらヤバかったですね。

ただ、ハリーマンの進化条件がヤバいと聞いたときに「いや~ミサイルばりを合計100回打つとかじゃない?」って言ってたので、実は頑張ればこいつも自力進化させられていたかもしれない。