2021冬アニメ を見た感想

この記事はなに?

2021冬アニメ(1月~3月)を見た感想をランク付けしてまとめたものです。 今期は本当に豊作で、普段のクールであればSランクに入るであろうものもAランクに落ちてしまっていたりします。 逆に、SランクはもはやSランク内で格付けをする必要があるほど大混戦を極めています。

ランク付けはざっくりC~SSSです。 各ランクの大体の指標は次のような感じです。

  • C:順当につまらない。アニメ化した理由が不明。ただのクソ。
  • B:普通ぐらい。面白くないわけではない。つまらなくもないけど、B級の域を出ない。どちらかと言えばクソアニメかも。
  • A:順当に面白い。良作。
  • S:めっちゃ面白い。覇権枠。
  • SSS:きらりと光るクソ。

注意点として、ネタバレがあるし、僕個人の感想だし、好みをすごい反映しているし、普段のアニメ映画レビューと違ってあまり文章を練っていないし、普通にディスっています。

感想

C

裏世界ピクニック(C-)

普通に何がやりたいのかがよく分からなかった作品。 ホラー描写も微妙だし、百合描写も微妙だしで、見ていて純粋につまらないなと感じた。 僕は、百合が苦手なんだけど、百合のきつさよりも前につまらないという感情が来るので作品を切らずに最後まで見れた。

日本的な恐怖に必要な要素って、未知さとか理解不能さ、理不尽さだと思うんだけど、本作は銃でバシバシ怪異をしばき回すからそういうのがほとんどない。 主人公たちが「怪異を視る能力」と「怪異に触れる能力」を手に入れるんだけど、それだけならまだしも銃でしばく要素は無くて良かったのでは? やっぱり倒せる相手って、ホラーとしての格が落ちると思うんですよね(個人の感想)。

原作ファンが「いや、これ面白いから!」って連呼してて声がでかかったが、アニメの話数が進むごとに「いや、まあ話は面白いから……」→「原作は面白いよ」に変遷していってげらげら笑っていた。原作ファンですら見放すアニメの完成度の低さ。

主人公のCVが花守ゆみりで、日高里菜も出ているのに、最後まで見るのが本当に苦しかった。 百合が大好きな人とかなら楽しんで見れたのかな。

アズールレーン びそくぜんしんっ!(C++

正直、Bランクに置いても良いと思う。が、完全にキャラアニメなのに僕が個人的にアズレンをあまり知らないのでCに置いている。 あと、前にやっていたアズレンの真面目な方のアニメが酷すぎたので、「それよりはマシじゃん!」ってなって評価が上がり過ぎるのを恐れてCにランク付けしているのもあるかも。

Cに置いておいてなんだけど、艦これもこういうの作れば良かったのでは?

B

蜘蛛ですが何か?(B-)

正直、Cランクに置いても(ry

由緒正しきBランクなろうアニメだと思う。由緒が正しいので見てても別に「つまんな」とはならない。「しょーもな」とはなる。 大きな声では言えないが、別につまらなくはなかったと思う。いや、嘘かも。 Cランクか迷ったけど、どうしようもない虚無つまらなアニメーションではないのでB。

Y.Aoi劇場。

たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語(B)

ラスダンラスダン呼んでいたせいで、タイトルのフルネームを探すときに「ラ行」を探して「あれぇ!?ねぇなぁ!!?」ってなってた。

絶対なろう原作だと思っていたが、コミック原作らしい。 天然の主人公が「また俺何かやっちゃいましたか?」を繰り返すギャグ作品だが、まあ面白くなくはないぐらい。 ギャグアニメと比較して、このすばとかよりは全然つまらないが、悪くはない。 サブキャラクターの動かし方は結構上手いなと思った。 面白いかどうかは抜きにして、作品としての出来は良いと思う。

主人公が花守ゆみり

アイドリー・プライド(B)

1話の終わりが本当に衝撃的で爆笑展開だったので、それがきっかけで見始めたが、途中からは普通にアイドルものとして面白かった。 アイドルものあんまり好きじゃないけど毎週そこそこ楽しく見れたので、たぶんそこそこちゃんと面白かったんだと思う。 キャラクターの名前はほぼ憶えてないけど。

ライブシーンの作画が本当に偉くて、近年のアイドルもののライブなんてほぼ3DCGなのに、本作は大半を手描きで書いていた。マジで偉い。

ただ、ストーリーが大味で全体的に雑だったので流石にBランク。 話の都合でキャラクターが動きすぎ感があったのがやや残念。 作中でアイドル同士の対決の勝敗をAIが判定するんだけど、ガバガバAIなので当然主人公たちがベテランアイドルに勝つ。 主人公たちが2チームに分かれるんだけど、最終話でアイドルバトルしてAIに「う~ん、同点優勝!w」ってなったのめっちゃ笑った。 茶番だぁああああああ!!恭介ぇえええええ!!!

やっぱりAIとかいうの信用しちゃいけないんだよな。

天地創造デザイン部(B)

神々が生物を生み出す過程をデザイナーたちの業務として描いたギャグ作品。 特筆するほど良い点も悪い点もなかった。 生物の知識とかも結構身について普通に面白かった。

弱キャラ友崎くん(B+)

オタクくんがギャルと出会って変わっていく百万回やられたラブコメかと思ったら、割とそうではなかった。 しょうもないB級ラブコメ(褒め言葉)ではなく、思春期の高校生たちの苦悩やら苦労をちゃんと描いていて良かった。 まあ、若干オタクの説教くさいというか、現役高校生たちそんな難しいこと考えて人とコミュニケーションとってないよ、と思う部分も無くも無いが、たぶん彼らが無意識でやっていることを言語化したいんだろうなぁと思った。 陰キャオタク君が陽キャチームに混じって色々する話、俺ガイルを思い出しますね。 僕はすごく面白かったんだけど、内容が堅実すぎてあまり話題にならなかったのが悲しみではある。

金元寿子、ゲーム好きなカースト上位女子高生(ぽんこつ)なヒロインやりすぎでは?

ちなみに、田淵智也田中秀和は最強なんだよね。

A

はたらく細胞!!(A-)

ホワイトな方の細胞。 映画でやっていた内容も数話使ってやっていた。

普通に面白かったが、わざわざ2期をやるほどだったかは微妙かも。 同時にやっていた BLACK がめちゃくちゃ面白かったせいで、食われてしまった感もある。

ホリミヤ(A)

いや、今アニメ化することある?w令和やぞ?w

とは言ったものの、流石に話題になっていただけあって面白い。 近年、ラブコメと言えば主人公とヒロイン(ヒーロー)が長らくくっつかないで近づいたり遠のいたりすることが多いけど、ホリミヤは爆速で付き合い始めてそこからの話なので逆に新鮮だった。

普通にコメディとして面白かったし、堅実な作品だった。

あと、声優が非常に良かった。全体的に2012年ぐらいのラブコメ作品みたいな空気感で懐かしさがすごかった。

Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season(A+)

正直、Sに入れてもいいかなと思ったが今期はSが豊作すぎたのでAランク落ちした。まあ、あと若干の失速感も否めない。

リゼロ、こんだけ放送してるのに全然尺が足りてなくて、OP・EDカットだけに飽き足らずCMを買い取ることで驚きの1話あたり29:30を実現している(普通のアニメ作品はCMがあるため24:30ほど。そこからさらにOP・EDの分が引かれるので本編は20分ほどになる)。

やはりベア子を救い出すシーンは良かった。

怪物事変(A+)

少年探偵団的な作品。 怪物(けもの)と呼ばれる少年たちが、化け狸の探偵の下で色々な事件に巻き込まれながらそれらを解決していく話。

割と家族の絆をテーマとして掲げているっぽくて、家族にまつわる話が多い。 そこそこにダークな雰囲気もありつつ、少年漫画っぽさもあり、といった感じ。 最初から最後まで、よく出来ていて面白い。しっかり名作。

五等分の花嫁ff(A+)

1期は、何だったんだよ!!!!!

2期はめちゃくちゃ作画良くて、完成度高くまとまっていてばっちりでした。1期もこの完成度で作れよ。 とはいえ、負けヒロインが分かっている状態でもろもろを見るのは割と険しい気持ちになった。 あの、アニメは原作と違うエンディングにしませんか?

ひぐらしのなく頃に 業(A+)

ひぐらしの2クール目。

ループの担い手が梨花から沙都子に移っていたという仕掛けはめちゃくちゃ面白かったが、若干脚本の駆け足感は否めなかった。 特にL5発症発狂がバーゲンセールしていてギャグになってしまっていたのが残念。

「郷壊し編」がマジで「沙都子ワシ」編だったし、「ワシを信じて」がマジだったのが本当に面白くてずっと笑ってる。

S

はたらく細胞 BLACK(S)

めちゃくちゃ不摂生な宿主の中ではたらく細胞たちを描いている作品。

最初はホワイトの方と同じぐらいの面白さだと思っていたが、徐々に面白さを増していき、終盤で化けた。 正直、ストーリーとしての面白さはホワイトの方をぶち抜いている。

ゆるキャン△ SEASON2(S)

かわいい。おもしろい。何クールでも見続けられる優しい作品。優しい作品を見て脳を守ろう。

呪術廻戦 2クール目(S+)

1クール目と変わらない(どころか加速している)面白さ。 正直、無職転生さえいなければ引き続き覇権と言っても過言ではない。

もはや今さら言うこともない。

Dr.Stone(S+)

アニメとして完璧な出来。 原作を忠実に再現しつつ、アニオリで適宜補完していたので、マジで完璧なんだよな。

脚本、演出、作画などケチをつけつところが無い。パーフェクト。

ワンダーエッグ・プライオリティ(S+)

あんまり話題になっていないけど、とんでもなく面白いと思う。 無職転生、呪術廻戦、ウマ娘がいなければダークホースとして覇権もとり得た。

ざっくり言うと、思春期を迎えた少女たちが友人の死に苦悩しながら色々なものと向き合うお話。それが絶妙に世界観のSF的なギミックとマッチしていてすごい。

ただ、若干話が難しいので人は選ぶかもしれない。 最終話が割と尻切れに終わった感があって、特別編(完結編?)が放映されるらしいからそれを待ちたいけど、それなくても普通に綺麗な終わり方ではあったと思う。

個人的にはこれが話題になってないのマジで意味が分からないぐらいには面白かった。

ウマ娘 プリティーダービー Season 2(S++)

毎秒面白い。号泣と爆笑を繰り返すせいで情緒おかしくなる。

スポコンとしての完成度◎:ウマ娘とか言ってるけど、もはやスポコンなんだよな。

ギャグ線◎:ヒナまつりの監督が作っているので、あの手のギャグが好きな人は好きだと思う。

キャラのかわいさ◎:作画もいいしキャラが立っていてかわいい。

僕はアプリでテイオーもマックイーン(通常と限定)も引いたけど君は?

無職転生異世界行ったら本気だす~(S+++)

覇権だろうなぁと思って見始めたらしっかり覇権だった。 原作は読んでいてずっとアニメ化を楽しみにしていたが、その期待を裏切らないどころか遥か上回る完成度で上から殴りつけてきてビビり散らかしている。

なろうアニメ1つだけ選べと言われれば流石にこれになってしまう。 同クール作品(横)で見ても覇権だし、なろうアニメ(縦)で見ても覇権。 流石になろうの王。

SSS

俺だけ入れる隠しダンジョン(SSS)

タイトルの時点で既にろくでもない作品であることが分かるが、しっかりとタイトルに違わずろくでもない作品だったので良かった。 どの話もしっかり面白く、毎話げらげら笑っていた。 設定と登場人物と話のすべてが浅すぎる。大陸棚かな?

「主人公が女の子たちとイチャつくとスキルポイントが溜まって好きなスキルを作成できる」とかいう設定、常人には思いつかないだろ。 この要素がただでさえ浅くて面白いのに、この設定のせいでコメントでヒロインたちが「電池」って呼ばれてたのが面白すぎた。 特にお嬢様のヒロインが「ロイヤル電池」って呼ばれていて過呼吸になるほど笑った。

まあ、ただ作り自体はそこそこしっかりしていた。 アニメ会社は真面目に作りはしたんだろうなと思った。

最終話の最後まで本当に面白くてずっとげらげら笑ってた。名作。

エクスアーム(SSS)

作りがしっかりしていない方のクソアニメ。 最後の最後まで全てがクソだった伝説の作品。

映像が全編3Dで進行するが、モブキャラだけは手書きで描かれていたりとリソース節約の跡が見える。2Dキャラと3Dキャラの共演はもはやコラ画像。 まあ、そもそも3Dの方も本当にひどくて、静止したモデルの出来自体は悪くないのに動かし方が下手すぎるせいで、人形劇にしか見えない。 皆表情が死んでるせいで人間かアンドロイドか区別がつかないんだけど、もしかして伏線だったりする?(本作はSFを題材にしているため)。 何が起こっているかも分からないし、3Dなのに動かないし、動きがチープ過ぎる。 大学生の卒業制作と言われれば納得できる完成度だけど、本当に企業資本入ってる? すごいよな。3Dモデルの動きがヘンテコすぎて絵面だけで面白いんだもん。

しかも作画、脚本がしっかりしていないのはよくある話だが、本作は音響も悪いという新たな境地を切り開いている。 1話の音量バランスが悪く、SEがデカすぎてキャラクターの声が聞き取りづらいとかいう前代未聞の状況を生み出した。 あまりの出来事に、最初は目を疑ったし耳も疑ったわ。

これに比べたら隠しダンジョンの方がまだ完成度は高い。 サクラダファミリアよりも未完成な作品を世に出してしまったことを悔いて欲しい。