映画『モンスターハンター』を見た感想

この記事は何?

いよいよ春も訪れようかというこの頃、けたたましい大法螺の音とともに颯爽とある作品が上映を開始しました。

そう。実写映画『モンスターハンター』ですね。

そもそもモンスターハンターをご存じない方にも説明すると、モンスターハンターとは CAPCOM から出ているゲームシリーズです。 かれこれ15年ほど色々な作品が出ているシリーズで、つい先日にも新作が発売されました。 そんな大人気シリーズを実写映画化したのが本作になります。

モンスターハンター(以下、モンハン)の実写化の話はかねてから聞いていたのですが、別にアニメ映画でもないしあまり見に行くつもりはありませんでした。 ですが、今回もバイト先の上司(僕に日本沈没を薦めてきた人)からの鶴の一声によって劇場に足を運ぶことになりました。 しかも、この春大学卒業を控えており学生証を返却してしまったせいで、一般料金1900円を支払う羽目になりました。最悪だなマジで。

この記事は、実写映画『モンスターハンター』の感想記事です。

結論だけを述べるのであれば、本作はどうしようもない駄作ではありません。 B級……よりはちょっと劣るかもぐらいの、よくある巨大モンスター映画でした。 一昔前の金曜ロードショーみたいな空気感で、わずかばかりの懐かしさを感じますね。

ただ、終盤における瞬間風速は往年の『ドラゴンクエスト YOUR STORY』を思い出させるほどで、スタッフロール中は声を殺してずっと笑っていました。 最後のシーンさえなければブログ送りを逃れられたかもしれないのに、逃げきれませんでしたね。 いまひとつ端的な表現が難しいんですが、全体的に陣内智則との相性がいい作品だと思いました。

さて、本記事は多くのネタバレを含み、かつ僕個人の感想です。 モンスターハンターをプレイしたことがない人でも読めるような記事にしたつもりですが、プレイした人の方がより楽しみやすい記事にはなっていると思います。ご了承ください。

また、本記事は note にも全く同様の内容を上げています。 note の方で投げ銭をいただけると、僕が次の映画を見に行きやすくなるのでよろしくお願いします。

note.com

感想

細かい感想に入る前に、少しだけ僕とモンスターハンターシリーズの話をしたいと思います。

モンスターハンターシリーズは、CAPCOM から発売されたアクションゲームで、プレイヤーが様々なモンスターを狩猟するゲームです。 僕はモンハンは中学生ぐらいからそこそこプレイしており、ナンバリングで言えば 2nd、2ndG、3rd、3、3G、F、WORLD あたりをやっています。 一応それぞれのプレイ時間も100時間以上ぐらいは遊んでいたので、ヘヴィプレイヤーとまでは言えなくとも、それなりにモンハンをやっていると言ってもいいんじゃないでしょうか。

そのため、この記事は原作をある程度遊んだ人間の感想であるとご理解ください。 もしかしたらこの映画も、原作をプレイしていたからこそあんな気持ちになってしまっただけで、原作をプレイしていない人間は別の楽しみ方をできるのかもしれません。

まあ、別にモンハン関係ないところでクソ要素はいっぱいあるんですけどね。

さて、では具体的にそれぞれの要素で思ったことを書き連ねていきます。

映像

CGは流石にめちゃくちゃよく出来ていました。 原作通りどころかそれ以上のクォリティになっていて偉かったです。 あのクォリティをしっかり動かしてリアリティあるものに出来ていたのは、偉いですね。

キャスティング

主人公の女優がミラ・ジョヴォヴィッチだったのですが、僕が思うに世界一重火器と双剣が似合う女優だと思います。 本作において主人公は、ハンターに教えられて双剣を使います。 ミラ・ジョヴォヴィッチ、二刀流やりがちじゃない? 実写映画のバイオハザードシリーズミラ・ジョヴォヴィッチが主演を務めており、そちらでも双剣を使っていた記憶があります。 まあ、あれも3作目ぐらいからは何がしたいのかよく分からないB級意味不明映画に成り果ててましたけどね。 本作はバイオハザードの映画(3作目以降)よりは面白かったと思います。たぶん。

また、本作で出て来る狩猟団は、MHWの調査団っぽい感じのものです。 そして、狩猟団の面々も、MHWで実際に出てきた団長や5期団のハンターたちが出演しています。 このキャスティングが偉くて、かなり原作に寄せています。 特に、5期団のメンバーは1人を除いて、最初CGと見まごうほど原作の雰囲気を再現していました。

その1人というのが、「アイボゥ!」でおなじみの受付嬢ですね。 受付嬢だけ、明らかに原作より可愛い女優が割り当てられていて、「おいたわしや……受付嬢……」ってなってました。

音響周りで面白いことってそんなに無いんですが、本作は面白い箇所がありました。

まず、めちゃくちゃ面白かったのが、散々有名声優で釣っておきながら有名声優のキャラが最初の15分ぐらいで全員死んだことです。 ビビるぐらい有名声優いっぱい出てきて「うおっ、すげぇな」と思っていたのにマジで最序盤で全員死んで笑ってました。 詐欺だろ、流石に。

あと、名BGM『英雄の証』が、とってつけたように日本語版キャストのスタッフロールのときにさらっと流れただけだったのもめちゃくちゃ笑いました。 モンハンと言えばこの曲なのに、こんな雑な扱いすることあるか?

脚本

ということでようやくメインディッシュのお話しをしましょう。

まず、物語の導入はこんな感じです。

「米国軍人として砂漠での任務に従事していた主人公と彼女の部下たち。しかし、任務の最中、彼らは突如巨大な嵐に飲み込まれて、別世界(モンハンの世界)に転移してしまう……」

ええええええええええ!?異世界転移ものなんですか!?!?!?

前情報何も無しで見に行ったら、開始10分ぐらいで主人公たちがモンハンの世界に転移しだしてめっちゃ笑ってしまった。 まさかなろう*1の実写化がこんなところまで来ていたとは。

ちなみに何故この衝撃の異世界転移が起きたかは、作中では一切説明されません。 終盤に「なんかこう昔滅んだ文明的なサムシングのテクノロジーがこういい感じに悪さをしていて向こうの世界とこちらの世界がたまに繋がったり繋がらなかったりする」みたいなことは言われるんですが、ぶっちゃけその説明がさらっと流されるだけで、それ以降に転移の原因に関する話題は金輪際出てきませんし、誰も気にしません。

え、やっぱりなろうじゃない?

この転移要素、マジで最後の最後まで不要で、むしろ邪魔でしかなかったです。 別に現代知識で無双するでもなく、現代から持ち込んだ重火器で無双するでもありません。 むしろ、重火器はほぼモンスターに効いていなかったです。 機関銃とかアサルトライフルぶっ放しまくってるのに無傷のディアブロス(亜種)*2くん、肉質*3固すぎだろ。 サービス終了間際の MHF みてぇなバランス調整してんな。

この転移要素、絶対に現代の重火器 vs モンスターの構図をやりたかっただけなんだよな。 最初からモンハンの世界の話で良かった以外の感想が無い。

しかも、転移した主人公が、現地のハンターさんと言葉が通じないながらも身振り手振り(や殴り合い)などで心を通わせるシーンをこれまた長尺をとってやるのですが、マジで要らなかったです。

転移直後、主人公とハンターさんは互いに言葉が通じず、お互いに敵だと勘違いして殺し合いをします。 いや、『モンスターハンター』って映画で、何で主人公(人間)とハンター(人間)が10分ぐらい殴り合いしてるシーン見せつけられなきゃいけないんだよ。 ハンター同士で殺し合ってたらそれはもう『ハンター x ハンター』なんよ。

モンスターもの・ゾンビものって人 vs 人になりがちだけど、それは終盤とか二作目とかの話であって、大冒頭にやるな。 さっさとモンスターを狩れ。

ちなみに、ハンターさんと仲直りする過程で主人公がハンターさんにチョコレートを渡すシーンがあります。 その後、ハンターさんは初めて食べるチョコレートに感激し、その後何度もせびるようになってくるんですが、もしかしてこれって「ハチミツください」のオマージュだったりする?

さて、ようやく長い尺をとってハンターさんと心を通わせた主人公(あ、ここまでの間に主人公の部下は全滅してます)は、自らの世界に帰るために宿敵ディアブロス(亜種)と戦うことを決意します。

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ディアブロス(亜種)

一応、決意までの時系列としては、

「主人公と部下たち転移→ディアブロス(亜種)に襲われて何人か死ぬ→逃げ込んだ先がネルスキュラ(蜘蛛のモンスター)の巣で部下全滅→主人公だけ逃げ出してハンターさんと出くわす→主人公とハンターさん敵対→主人公とハンターさんなかよし→主人公がやってきた方向に帰るには砂漠を越える必要がある→砂漠にはディアブロス(亜種)がいるので倒さないといけない」

みたいな感じです。

砂漠はディアブロスの独擅場になっており、迂闊に出ると砂の中からディアブロスがこんにちはしてきて即殺されます。 ネルスキュラの巣は砂漠にぽつんと浮かんだ岩場になっており、そこだけが砂漠の唯一の安全地帯になっているわけですね。 ハンターさんは、どうやら狩猟団からはぐれてこの岩場に逃げ込んだらしく、ここでかろうじてサバイバルをしていたようです。 二人の目的は砂漠を越えることで一致しており、協力してディアブロスを倒そうとします。

ここで、二人はネルスキュラの麻痺毒を利用してディアブロスを昏倒させることを思いつきます。 命からがら巣からネルスキュラをおびきだし毒を入手し、ディアブロスを引き付ける罠や、毒を付けた銛なども作り、ハンターさんからモンスターとの戦い方も教わり準備は万端。 策を練り、可能な限りの準備も重ねました。 さあ、いよいよ作戦開始です。

ということで、ディアブロスの脳天に大剣をぶっ刺して勝ちます。

心の中の陣内智則が「いや、あの準備なんやってーん!!!」と叫んでいました。

一応、罠とか毒とか全部使ったんですが、なんかディアブロス君が強すぎてあんまり意味が無かったので最後は脳天に大剣をぶっ刺して殺しました。 討伐成功!

準備シーンの尺要らなかっただろこれなら。

結局あれこれ考えるよりも力こそが全てであるということを教えてくれる、この世界で生き抜く術を端的に表したシーンでしたね。 思わず笑っちゃったけど。

重火器はノーダメージなのに、いかにもコスプレアイテムっぽい見た目の大剣が簡単に頭に刺さったのとかもまあツッコミどころはありましたが、些細なことですね。 たぶん、向こうの世界は森羅万象の硬度がこちらの世界のそれよりも高いんだと思います。

一応、戦闘中にもなんか色々やってたんですけど大抵効いていませんでした。 ディアブロスの攻撃が強すぎるし、装甲が固すぎるしでずっと「ゲームバランスおかしくない?」と思っていました。

ちなみに、のちほど別のモンスターも出て来るのですが、基本的に全員めちゃくちゃに強いです。 そもそもサイズ感からしておかしくて、原作だとハンターに対して高さが2~5倍ぐらいのスケールなんですが、明らかに映画だと10倍以上はありました。デカすぎんだろ。プロテニヌプレイヤーか? 金冠確定*4だろこれ。

モンスターが「でかい、攻撃はほぼ全部即死、速い、かしこい、固い」とかいう「ぼくのかんがえたさいきょうのせいぶつ」たちで、「ほんとにこの世界のハンターたち生計立てられてるの?ハンターとかいう職業、危険すぎない?」ってずっと思ってました。 あの強さの生物を何十匹も狩って素材マラソン*5とかしてるのぜってぇ嘘だろ。

そんなこんなでディアブロスを狩猟した主人公とハンターさんは、砂漠を越え密林へとたどり着きます。

そこで、ハンターさんがかつてはぐれてしまい探していた狩猟団と合流します。

そして驚くことに、その狩猟団の団長が主人公の世界の言葉(英語)を話しています。 しかし、そのことを問うより早く、主人公は何故か団長に殴られて気絶させられ、牢に閉じ込められてしまいます。 その後、意識を取り戻した主人公はさっそく脱走します。 落ち着きないなこいつ。

その後、すぐに共闘したハンターさんに脱走が見つかり、一緒に団長のところまで行きます。 すると、団長が「あー、すまん。なんか怪しそうに見えたから牢屋に入れたんだけど、そんな必要なかったわ」みたいなことを言うので、脱走したこともおとがめなしになります。 こいつら全員、フィーリングで生きてんのか? モンハンは遊びじゃねぇんだよ。そんなことしてると死ぬぞ。

こんな感じで全体的に不要な展開とか尺稼ぎだけのシーンが多すぎてテンポが悪かったです。 観客を長時間束縛することで嫌がらせをしたいのか?

話を戻すと、どうやら異世界転移の原因は謎の遺跡にあるらしく、狩猟団はそこの調査をしたいらしいです。 主人公がその調査に協力をする見返りに、狩猟団は主人公が元の世界に戻れることに協力するという約束を結びます。

遺跡はかの有名なリオレウスが守っており、こいつを討伐しないと調査ができないらしいです。 おお、いかにも原作のゲームっぽいですね。

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リオレウス

そして、主人公含め10人近いハンターで遺跡に探索に行くのですが、突如現れたリオレウスにボコボコにされます。 マジでこいつら仮にもハンターだよなってぐらい一方的に蹂躙されます。 主人公は崖際に追い詰められ、決死の思いでダイブすると、たまたま転移のゲートが良い感じに開いていたっぽくて、ゲートに吸い込まれた主人公は元の世界に帰れます。

え、え、え?もしかしてこれで終わり?リオレウス倒してなくね?

場所も分からない砂漠のど真ん中に放り出された主人公。 しかし、ヘリコプターの音と元の世界の言葉が聞こえ、ぼやける視界の中に兵士の姿が見えます。 どうやら、消息を絶った主人公たちを救出に来た別部隊のようです。 ちゃんと元の世界に戻って来れたみたいですね。めでたしめでたし。

正直、この作品であればマジでこれで終わりかねないと思っていたのでドキドキしていました。 ですが、流石はモンスターハンターの看板を背負っているだけあります。 主人公は担架に担がれヘリコプターに運び込まれます。 そしてヘリコプターが離陸した直後、主人公の乗っていたヘリコプターが炎の攻撃を受けて墜落します。 なんと、ゲートを通ってリオレウスがこちらの世界に来てしまったのです。

いや、お前が来んのかい!!!

この時点で結構笑っていたのですが、それから数分ほど、戦闘航空機や戦車などがリオレウスに蹂躙されていく映像が流れます。 この破壊シーンもかなり面白くて、リオレウスくん、結構的確に戦闘機の羽とか戦車の砲台部分とかを狙って攻撃してくるんですよね。 お前、絶対に戦車とか航空機見たことあるやろ。

救出に来た別部隊はあっさり全滅し、主人公とリオレウスの一騎打ちになります。 機転を利かせた主人公はリオレウスの口内に弾薬を放り込み、その爆発によってリオレウスを体内から焼き尽くします。 勝ったと思ったのも束の間、リオレウスはしぶとく生き残り、息も絶え絶えながら主人公に迫ります。

いや、生物としてね、そこまでボロボロになったら逃げると思うんですよね、どう考えても。とか言ってはいけません。

主人公の傍には武器もなく、主人公も這う這うの身体です。 そんな絶体絶命の危機に、どこかから一本の矢が。

なんと、心を通わせたハンターさんもこちらの世界に来ていたのです。

えぇ……

ハンターさんの矢によってとどめを刺されたリオレウスは大地に沈みます。

安心したのも束の間、別の声が聞こえます。

「また襲撃が来るぞ」

そこには狩猟団長の姿が。

団長!?何やってんだよこんなところで!!

そして再び嵐が吹き荒れ、嵐の向こうから巨大な竜の影が見えます。

それを見た主人公が、今後もモンスターと戦っていくことを決意し、竜に跳びかかったところで、本作は幕を閉じます。

……

こんなにも鮮やかな「俺たちの戦いはまだまだこれからだ!!!」は未だかつて見たことがありません。 鮮やかすぎてめちゃくちゃ笑ってしまいました。 何もかもを放り投げて終わっていて、マジでこんなコッテコテな打ち切りエンド実在するんだと驚愕しながら爆笑していました。

久々にとてつもない瞬間風速で殴られましたね。すごい。 最後のシーンのとき劇場内に間違いなくクシャルダオラが降臨してた。

最後のシーンの描写、僕の言葉足らずとかではなく、マジでこの速度で話が展開してたので許してください。

そんな感じで、脚本としては全体的にツッコミどころがちりばめられつつ、最後の最後にそれらを全部放り投げて終わりましたね。 最後のぶん投げさえなければブログ送りになるほどではなかったかもしれないというのに。

モンハン要素

本作はゲーム原作の実写化ということで、せっかくなので原作の要素がどう映画になっていたかについても話そうと思います。

まずモンスターについてです。

流石に強すぎるだろというのが第一感想ですかね。 強すぎて、ハンターが本当にこいつら狩れるんか?という気持ちになります。

それと、モンスターの数をもう少し出して欲しかったかもしれないですね。 恐らくメインで出てきた大型モンスターは、ディアブロスネルスキュラリオレウスだけでしたかね。最後にちょろっとゴア・マガラも出てきたけど。 CG作るのも大変なのは分かるんですけど、せっかく広大な世界を用意したので色んなモンスターがいるみたいなのを描写してくれればなぁとは思いました。

というか、そもそもどうしてこのチョイスなんですかね。 リオレウスゴア・マガラはパッケージモンスターなので分かりますし、ディアブロスもまあ有名なので分かるんですけど、ネルスキュラくん……?  最初出てきたとき名前出てこなかったぐらいには影が薄い。

次に、武器についてです。

重火器が効かない敵にざっくざっく刺さる武器、どんな硬度しとんねん感ありますね。 まあ、当然固い敵の素材を使って作った武器なので同程度の固さはあるはず……ほんまか? たぶん、ハンターさんが切れ味レベル+1とかの防具を着てたんだと思います。切れ味レベルって何?

あと、作中でクラッチクローという装備が出てきます。

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クラッチクロー

これは原作にもある武器で、腕甲に装備して射出するとワイヤーが伸び、先端の爪が敵に突き刺さるとワイヤーが縮んで自分の身体を引っ張れるというものです。 これ、クラッチクローがクソ固い敵(ディアブロス)にぶっ刺さるのもおかしいのに、どう考えても腕一本で全身を持ち上げるの無理やろ。 まあ、この挙動はしっかり原作再現ではあるんですけど。

また、主人公が双剣使うのですが、剣を目の前でクロスさせると剣が赤い光を発し始めます。 え、鬼人化ってそういう仕組みなの!? 僕はてっきり持ち主が覚醒するみたいなものだと思っていたのですが、どうやら剣の側に鬼人化用の機構が組み込まれており、目の前でクロスさせると発動するらしいです。 そうなんだ…… まあ、確かに、原作において鬼人化が双剣でしかできない理由を考えたら、それはそうなのかもしれない。

あと、団長が大剣を振るうときに謎の衝撃波(火属性)が出ていたのですが、一緒に見に行った友達も知らなかったので、たぶん原作者が知らない衝撃波だと思います。

まとめ

本作は、最後の打ち切りエンドがとんでもなく酷いのと、途中途中の不要な展開が多いことを除けば、そこまで悪い作品ではありませんでした。 いや、悪い箇所と不要な箇所を取り除けば良いものになるのは当然なのですが、普段見ている作品はそういったものを取り除くと何も残らないことも多いので……

モンハンの原作を遊んでいて、B級映画が好きで、なろうに理解がある人が見れば、非常に楽しめると思います。 頼むからこんなに条件を付随させなくても楽しめる映画を作ってくれ。

1つ言い残すことがあるとすれば、モンスターハンターシリーズは非常に面白いゲームなので、遊んでいない人は是非遊んでみてください。 オススメはモンスターハンターワールドです。

*1:小説投稿サイト『小説家になろう』のこと。

*2:亜種つってるけど、黒っぽく見えるだけの原種かも。

*3:モンスターハンターシリーズには肉質という概念がある。これはモンスターの部位ごとの固さで、当然固いと攻撃が通りにくくなる。

*4:モンスターハンターシリーズでは、モンスターのサイズがランダムで決定される。大きい個体のモンスターを狩猟すると、金冠や銀冠といった勲章が取得できる。

*5:モンスターハンターシリーズでは、モンスターを狩猟することで素材を入手できる。入手した素材はアイテムや武具などの作成に使える。